アーユルヴェーダ、ヨガ、シッダ医学、ナチュロパシー、ホメオパシーなどを統括するAYUSH省が3月31日、免疫力を高めるアーユルヴェーダ法について最新情報を公開しました。
この情報は「新型コロナウイルス禍の下で免疫力を高めるアーユルヴェーダ法」となっていますが、新型コロナウイルスを死滅(不活性化)させる方法ではありません。新型コロナウイルスを不活性化させる方法はまだみつかっておらず、AYUSH省も「これは新型コロナウイルスを死滅させる」という不確実情報を出すことを戒めています。下記のAYUSH省の最新情報は、免疫力を高めてウイルス感染を予防するためのアーユルヴェーダ的方法です。以下、AYUSH省の最新情報を日本語にしました。
3月31日にAYUSH省から発表された最新情報
新型コロナウイルス(Covid 19)の感染拡大に世界が翻弄されています。新型コロナウイルス感染症に対するクスリはいまのところないのですか、罹らないようにすることが大切です。そのためには免疫力を高めることが重要です。
「生命の科学」と呼ばれるアーユルヴェーダは、健康で幸福な人生を営む上で自然の恵みをもたらしてくれるものです。アーユルヴェーダの予防ケアで大切なことは、毎日の養生法である「ディナチャリヤ」と、季節の養生法である「リトゥチャルヤ」です。アーユルヴェーダは植物ベースの科学です。自分自身を知ることと、免疫力を高めることによって得られる調和がアーユルヴェーダの古典経典で謳われています。
AYUSH省は免疫力を高め、ウイルス感染を予防するための方法として、アーユルヴェーダ経典およびその他の科学的文献に基づく次のようなセルフケアを推奨します。呼吸器系の健康を保つ方法についても記載しています。
一般的方法
- 終日、白湯を飲む。
- 少なくとも毎日30分間、ヨガアーサナ、プラーナヤーマ(呼吸法)、瞑想を行う。
- ターメリック、クミンシード、コリアンダーシード、にんにくを料理に使う。
免疫力を高めるアーユルヴェーダ法
- 朝、伝統的なアーユルヴェーダ食品サプリメント「チャワンプラシュ」を10g食べる。糖尿病を持っている人は無糖のチャワンプラシュを食べること。
- トゥルシ(ホーリーバジル)、シナモン、黒コショウ、ドライジンジャー、レーズンを煎じたハーブティーを1日2回飲む。お好みでジャガリ(一種の砂糖)やレモン果汁を加えてもよい。
- ホットミルク150mlにティースプーン1/2杯のターメリックパウダーを加えた「ゴールデンミルク」を1日1-2回飲む。
アーユルヴェーダのセルフケア法
- 点鼻法:朝と夕方、太白ごま油、ココナッツオイルまたはギーを2-3滴、鼻の穴に差す。
- オイルうがい:大さじ1杯のごま油またはココナッツオイルを口に含んでゆっくり回す。2-3分たったら袋や新聞紙に吐き出す(水道管に直接捨てないように)。ぬるま湯でうがいをする。これを1日1-2回行う。
咳や喉の痛みがあるとき
- 熱湯にミントの葉またはアジュワンシードを入れ、そのスチームを吸引する。1日1回。
- 咳やのどのイガイガがあるときは、クローブパウダーをジャガリまたはハチミツと混ぜて1日2-3回食べる。
上記の方法は新型コロナウイルスに対する治療法ではありません。こうした症状が続くときには病院の診察を受けてください。