今週はインドに行く予定だったので、国内での予定は入れておらず、世界中が機能停止に陥っている今は自宅にいます。それにしても、現在のコロナ危機について年始の時点で予想した占い師は世の中にいるでしょうか。「今年は未曽有の出来事が起きるであろう」程度ではダメですよ。「疫病が世界中に蔓延し、人々を生命の危機に陥れるだろう」くらいの具体的な占いをした人はいたでしょうか。占いに疎い私は、明確な予測ができた占い師がいたかどうかはわかりませんが、私はいつもと変わらない年になるだろうと思っていました。
在宅医師として多くの患者さんを看取ってきた小澤竹俊医師は、世界中をパニックに陥れているコロナ禍を「不条理」と表現しています。高校生のときから不条理ってよくわかんないなと思っていたので、ググってみると「筋道が通っていない」「道理に合わない」という
意味なのですが、「人生の不合理性や不運な状況」を指すとあります。「なんの落ち度もない人が巻き込まれる不条理は事件」という使い方をします。今のコロナの襲来はまさに不条理ですね。3.11の東日本大震災も不条理な自然災害といえるでしょう。
自分ではコントロールできない不条理な出来事に直面したとき、私たちはどうすればよいのでしょうか。特別なことはなにもないと思います。過剰な心配をしても私たちには何もできません。もちろん企業の経営者にはツライ状況です。しかしコロナに対してできることは限られています。私たちは自分がすべきことを粛々とするだけです。自分の健康に気をつかい、人にうつさないように努めるだけです。アーユルヴェーダを学んでいる人はディナチャリヤ(日々の日課)として次のことを行いましょう。
- セルフオイルマッサージを行う。
- ヘッドマッサージで心を落ち着かせる。
- ナスヤ(鼻にオイルを入れる)を行う。
- ヨガとプラーナヤーマ(呼吸法)を行う。
- 瞑想をする。
- 人が少ないところを散歩する。
- 野菜、果物、豆類、穀物中心のサトヴィックなものを食べる。
- 十分な睡眠をとる。
- これを実行したら、あとは神様に結果をゆだねる。
- 今もっているものに執着しない。
以上はヴェーダ哲学に基づいてドクター・パルタップが私に言ったことです。自分がコントロールできない出来事に直面したときには、自分がすべきことを粛々とするしかないのです。やがて私たちのパワーがコロナのパワーを上回るでしょう。