「地球にとって人類がウイルスで、新型コロナウイルスがワクチンだったとしたら?」という問いかけが海外で広まっています。ドキッとする問いかけです。
中国では新型コロナウイルス禍で産業活動が止まった結果、大気汚染が改善し、それによる死亡数が減少したそうです。ベニスの運河は水の透明度が改善し、イタリアの海岸にはイルカが寄ってくるようになったそうです。皮肉なことに人類が新型コロナウイルス禍に苦しめられているときに、地球は健康を取り戻しつつあるようにみえます。地球にとって人類がウイルスで、新型コロナウイルスがワクチンなのかもしれません。
このウイルス危機を契機に人間の生き方が変わるような気がします。私はいわゆる「スピ系」でもオカルトチックでもありませんが、今回のコロナ禍で地球環境が改善していることを考えると、人間は自分で気がつかないうちに地球にとってのウイルスになっていたのかもしれません。そのことに気がついた人々が新しい生き方を始めるような気がします。というか、旧来の生き方を続ける人と新しい生き方を始める人に分かれていくのかも。
ところで、インド人の中にも代替医療に対して懐疑的な人はいます。そういう人達はアーユルヴェーダもホメオパシーもやり玉に挙げています。確かにインドの極右グループの中には「牛の尿が新型コロナウイルスを死滅させる」と信じて飲んで病気になった人もいるので、こうした人達が無知として非難されても仕方がない面はあるのですが、マントラやヨガやプラーナヤーマまで無意味とする見解には賛成しかねます。これは、人間をあくまでも物質とみる旧来の考え方に寄っていると思います。人間は身体だけでなく、心や魂(意識)から成り立っています。ヨガは体と心を浄化するでしょう。マントラは心と魂を浄化するでしょう。地球がコロナ禍によってきれいになるように、人間もコロナ禍による気づきによって浄化され、新しい生き方を模索するようになるかもしれません。
代替医療をやり玉に挙げている人は、ホメオパシーやアーユルヴェーダの分野で「これが新型コロナウイルスに効く」と言っているプラクティショナーが一部にいることを非難しています。アーユルヴェーダ医師の間でも「そういう安易なことは言うべきでない」という意見が聞かれます。私も賛成です。アーユルヴェーダの本来の在り方は、これこれの生薬が新型コロナウイルスを死滅させるというのではなく、ウイルスを寄せつけないだけの免疫力をつけようというアプローチです。今回のコロナ禍から新しい生き方の光が見えてくると信じています。
ジヴァジャパン・アーユルヴェーダ・オンラインカレッジ
Jiva®マルマ・ハンドトリートメント講座