人助けランキングで日本最下位という驚きの調査結果をヨガ八支則から考える

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昨年、驚きの調査結果が公表されました。(私にとっては驚きです!)イギリスのチャリティー団体「Charities Aid Foundation(CAF)」が2019年に発表した人助けランキングで、日本は125カ国中、最下位という結果が出たのです。ランキングの基準は「1カ月の間に見知らぬ人、あるいは助けを必要としている見知らぬ人を助けたか」だったようです。

この結果を受けて「こくみん共済coop」がネット調査を行いました。過去1カ月以内に知らない人で、困っている人を助けた」人の割合はわずか14%でした。1カ月以内という基準は短い気もしますが・・・

私は1カ月半くらい前、地元の商店街で座り込んだまま立てない人が立つお手伝いをしました。脳梗塞を起こているわけではなく、転んだまま立てなくなったのだと思われました。

さらにつらい結果も。知り合いに助けを求めることができると回答した人は6%、知らない人に助けを求めることが出来ると回答したのは4%でした。その結果、「社会が助け合いにあふれている」と考えた人はわずか2%でした。しかも、20代男性の42%、30代男性の39%は「助け合いにあふれる社会」に「共感できない」「あまり共感できない」と回答したのです。オドロキです。さみしい!

一方、アンケート回答者全体でみると、助け合いにあふれた社会に「共感する」人と「やや共感できる」を合わせると77%にのぼっているのです。助け合いにあふれた社会に憧れているものの、実際にはできないということでしょうか。

こくみん共済coopの調査記事
https://www.businessinsider.jp/post-207610

多くの日本人が自己表現に長けていない上、人を助けることに恥ずかしさを感じる人も多いだろうと思われます。また、「人助け」を大袈裟にイメージしている人もいるでしょう。川でおぼれている人を助けるとか、火事現場で逃げ遅れた人の救出にあたるとか。この調査結果の背景にはいろいろな要因があると思いますが、日本のひきこもり数が突出していることと無関係ではないと感じます。

ドクター・パルタップ・セミナー★「ひきこもり」についてアーユルヴェーダはどう考え、どういうアプローチができるか (5/6)
http://www.jivajapan.jp/seminar/partapseminar202005.html

ヨガには「八支則」があります。インドのヨガの最終目的は自分の本質(魂)と大いなる魂が合一すること。いきなりこの段階に達するはずもなく、最終目的に達するためには8段階を経る必要があります。その1段階目は人としてやってはいけないことをやらないこと。2段階目は人としてすべきことをすること。

その中に「慈悲喜捨の精神」も含まれています。人の苦しみや悲しみをその人の立場になって感じれば、自分が苦痛に満ちたエゴから解放されるというのです。人間は自分一人で生きているわけではありません。人の助けによって生かされているのです。自分だけの幸せを追うのではなく、自分の周りの人々が幸せになってこそ、自分の幸せが生まれてくるのです・・・・ということを「慈悲喜捨の精神」は教えてくれるのですね。アンケート調査の77%は「助けあう社会」に共感しているのですから、日本は冷たい社会と結論づけるのは早急だと思います。助け合う社会を求めているものの、その方法がわからないのかもしれません。

ドクター・パルタップは「人間が生きる目的は人を助けること」と言います。助けることによって助けられるのです。助けることによって本当の幸福感を得られるのです。日本の人々にアーユルヴェーダやヨガが必要な理由の一つは、心の解放にあると思います。

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