痛風の痛みを克服したカノジョの場合

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ジヴァ・アーユルヴェーダはインド全土でアーユルヴェーダクリニックを運営しており、毎日多くの患者さんが治療に訪れています。アーユルヴェーダの病気治療は「病気の根本原因の除去→デトックス→ラサーヤナ」という流れで行われます。ジヴァ・アーユルヴェーダが、痛風を克服した患者さんの治療方法を公表しています。セラピストさんやアーユルヴェディックカウンセラーさんに参考になると思います。

36歳の主婦であるラジ・クマーリさんは2年前に痛風と診断されました。歩くのがつらく、なるべく歩かないようにしていました。体をちょっと動かしただけで不快感がありました。やがて痛みは指骨、くるぶし、膝にも広がりました。体中の関節に熱感があり、つねに熱っぽさがありました。

ラジさんはジヴァ・アーユルヴェーダのクリニックを訪れました。彼女を診察したジヴァのドクターはこう見立てました。

ドクターの見立てとカスタマイズ治療

ラジさんはヴァータを増悪させる食べ物をたくさん食べていました。生活習慣も病状を悪化させていました。ドクターは、ラジさんの病気は「ヴァータ・ラクタ」の増悪から来ていると見立てました。ラクタとは血液組織のことです。ドクターが組み立てた治療ラインは以下のとおり。

1) ヴァータ・ピッタの鎮静(シャマナ)
2) 消化力強化(ディーパナ)
3) アーマ除去 (パーチャナ)
4) スロータスの浄化 (スロトショーダナ)
5) 鎮痛 (ヴェドナ・シャマナ)
6) ラサーヤナ
7)食事とライフスタイルのアドバイス(治療効果を補完する)

身体的・全身の状態

排便:不規則、スッキリしない、1日2回
食欲:弱い
ガス:あり
胃酸:あり
睡眠:普通
心 :普通
排尿:普通
生理:量少ない

治療方針

1)原因を取り除く(ニダーナ・パリヴァルジャーナ)
ドーシャを増悪させるものを避ける。

2)増悪したドーシャを鎮静させる(シャマナ・チキッツア)
ヴァータ・ピッタの鎮静(シャマナ)、消化力アップ(ディーパナ)、アーマ除去 (パーチャナ)、スロータスの浄化 (スロトショーダナ)、鎮痛 (ヴェドナ・シャマナ)、ラサーヤナ

3)浄化療法(ショーダナ・チキッツア)
自宅でできるチキッツア(治療法)が話し合われた。

4)サットヴァヴァジャヤ・チキッツア
患者教育
期待形成マネジメント(高すぎも低すぎもしない期待を形成すること)
治療へのアプローチ

取り入れるべき食べ物とライフスタイル

水を十分に飲む(白湯)
コリアンダーシードを一晩浸した水
食後にフェンネルを噛む
ローストクミンパウダー(ガスを取り除く)
人参、ビーツ、ジャガリ(インドの黒糖のようなもの)(生理不順と鉄不足を緩和)
ギロイのジュース(日本では入手できない)
軽くて消化しやすい食事
関節をリラックスさせる運動
アジュワン・ポテリ(ハーブボール)を用いた温熱療法
圧をかけないアビヤンガ

避けるべき食べ物とライフスタイル

ウラド豆
大豆(温かい豆腐はよい)
キドニービーンズ
ピーナッツ
ドライフルーツ
トマト
ヨーグルト
冷凍食品
酸性食品
ガスを作りやすい食品
重く消化しにくい食品
座りっぱなしの生活
昼寝

こうした治療を始めて3カ月目から、胃酸、胸やけ、ガス、げっぷ、便秘、頭痛に改善がみられ、7カ月目には痛風の痛みも改善がみられました。

アーユルヴェーダの治療は、病気の原因をみつけ、増悪しているドーシャを見立て、デトックスを行い、ラサ―ヤナを施します。

5月5日にはドクター・パルタップ・チョハンの「病気の根本原因をどうやってみつけるか(5/5)」セミナーを開催します。アーユルヴェーダセラピスト・カウンセラーの方はぜひご参加ください。もちろん、どなたでも受講できます。
http://www.jivajapan.jp/seminar/partapseminar202005.html

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