新型コロナウィルスの感染拡大はかなりマズイ状態になっているような気がします。ただ、SARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した2002-2003年当時はSNSがそれほど発達していなかったので今ほど情報が入手できず、その分、危機感が薄かったのかもしれません。
今回の新型コロナウィルスの発現がなぜ起きたのかはまだわかっていません。コウモリという説もあれば、生物兵器の開発研究の途中でウィルスが漏れたという説もあります。中国の食生活はなんでもアリだそうです。「食べられない4つ足は机のみ」と言われているくらいです。2009年くらいまで流行った狂牛病は、牛から作った動物性のエサを草食動物の牛に与えたことが原因でした。共食いですね。そう考えると、現代の新型ウィルスの発現は、人間のジコチュウ的行動が根本原因であるように感じます。
アーユルヴェーダは「アーユルヴェーダ的な暮らしは自然との調和の中にある」と言っています。「自然との調和」というのは、文明から隔絶された山のなかで自然農耕をしよう、という意味ではありません。
自分自身との調和
家族との調和
地域コミュニティーとの調和
社会との調和
これらすべてが「自然との調和」です。食べ物もしかり。人間の食べものは野菜と果物が中心であるべきとアーユルヴェーダはいいます。病気の治療としてお肉を食べることが勧められることもありますが、普通の食事では野菜中心がふさわしいと言われています。エドガー・ケーシー療法でも、免疫力を高めるためには「圧倒的に野菜中心の食事にすべき」と言っています。エドガー・ケーシーには天からアーユルヴェーダが降りてきたとも言われるくらい、アーユルヴェーダとエドガー・ケーシー療法の見解は似ています。未開地域の人々がムシなどを食べるのはタンパク質の確保が目的であり、舌の快楽のためではありません。
体の細胞が混乱するような食事はやがて病気をもたらします。狂牛病がそれを物語っています。舌の快楽にまかせて過剰に食べるのではなく、太陽や月の動きとともに生活することが「自然との調和」です。仲間とのコミュニケーションはアルツハイマー型認知症を防ぐ最善の方法だと言われています。これは社会との調和。困っている人を助けることも社会との調和。現代人はアーユルヴェーダが言う「自然との調和」にもっと注目すべきでしょう。