アーユルヴェディック料理は国籍問わずですが、インドテイストで決めてみました

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今日は当校アーユルヴェディック栄養学コースの今期最終日。生徒さんたちがメニューを決めて作ります。アーユルヴェディック料理はインド料理というイメージがありますが、インド料理に限りません。アーユルヴェーダの食ルールに則った料理がアーユルヴェディック料理です。和食でもイタリアンでも中華でもギリシャ料理でも、アーユルヴェーダの食ルールに則っていればアーユルヴェディック料理です。

そういう前提があるなかで、今期の生徒さんのなかにインド料理のプロがいるので、生徒さんたちが決めたメニューはインドテイストになりました。

★★ メニュー ★★

野菜のサブジ

ムーリーキリ

春菊のクートゥ

ダールタルカ

ジーラライス

あえて「インドテイスト」としたのは、一般のインドレストランで提供されるインド料理とアーユルヴェディックなインド料理は全然違うからです。一般のインドレストランで提供されるインド料理は、辛くて油が多くて塩っ辛い。ピッタが増悪しやすいレシピです。一方、アーユルヴェディックなインド料理は辛味が薄く、塩分が少なく、油分も適量であっさりしています。

「ムーリーキリ」は大根を煮てつぶしただけのシンプルなスープ。胃腸にやさしい消化促進スープです。

「春菊のクートゥ」は春菊とムング豆のトロ―っとした料理。ココナッツミルク風味です。ご飯との相性バツグン。

「ダールタルカ」はムング豆のスープ。滋養満点。

「野菜のサブジ」は野菜の炒め煮。腸をきれいにします。

水分が多いので、ヴァータが乱れやすい今の季節にピッタリ。 インド人のプラクリティはヴァータが多いので、こうしたトロ―っとした料理が発達したのでしょうね。日本人のプラクリティはカファが多いので、油分を使わないあっさり系が発達したのでしょう。料理は国民の体質を反映しておもしろいです。

今日の料理は全体がよくまとまって、とても美味しいメニューでした。アーユルヴェーダは「料理は美味しくなければならない」と言っています。健康のためと称して味を無視するのは、アーユルヴェーダ的ではありません。味を美味しくするためには動物性食品を使わなければならないと思っている人もいますが、そんなことはありません。ベジタリアン料理でも十分にコクはでます。スパイスはアミノ酸に似た働きをするので、美味しさとコクが増します。私のような無精ものにはうれしい働きをします。 「消化を助ける」「ドーシャのバランス」をとるという優れた作用もあります。

今日のメニューはインドテイストでしたが、生徒さんの中にはターメリックを活用した和食に挑戦している人もいます。それでこそグローバルなアーユルヴェディック料理!世界にアーユルヴェディック料理が広まってほしいです。

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