現在、当校ジヴァ・ジャパン・アーユルヴェーダスクールでは「アーユルヴェディックカウンセラーコース」の2025年受講生を募集しています。
それにあたって、アーユルヴェディック・カウンセリング、現代カウンセリング、コーチングの違いを理解することが大事だと思いまして、ちょっと書きます。
現代カウンセリングを確立した人はカール・ロジャースだと言われています。
ロジャースは「クライエント(来談者)中心療法」を掲げ、傾聴を中心とするカウンセリングを確立しました。
「クライアント」ではなく「クライエント」と表記します。
クライエント自身が問題解決策をみつけるという方法です。
クライエント本人が一番自分のことを知っているという考え方です。
どちらかと言うと、心の相談ですね。
「アーユルヴェディック・カウンセリング」は、もちろんクライエント本人が問題解決策をみつけるのですが、どのドーシャが乱れているかは、本人がアーユルヴェーダを学んでいない限りわかりません。そこはアーユルヴェディック・カウンセラーが見立てます。
一方、たとえば、なぜヴァータを増悪させるような食生活やライフスタイルを続けているかは、本人が一番知っているはずです。
アーユルヴェディックカウンセラーは、クライエントがその理由をみつけるのを手伝う役割です。
私が「アーユルヴェディック・カウンセリング」のほうが「現代カウンセリング」よりパワフルだと思う理由は、食事やライフスタイルについて積極的にアドバイスするからです。
そのため、「アーユルヴェディック・カウンセリング」を経験したクライエントは、より早く身体や心の不調から改善できると感じます。
一般に、「アーユルヴェディック・カウンセリング」や「現代カウンセリング」は、身体や心がマイナスに落ち込んだ状態からもとに戻す作業だと考えられています。
それに対して、「コーチング」は、未来の目標達成や行動計画に焦点を当て、クライアントが実現したい目標にむけて自発的に行動し、成長することを目指す、とされています。
「クライエント」ではなく「クライアント」なんですね。
でも、「アーユルヴェディック・カウンセリング」が未来に目を向けないかというと、そんなことはありません。
以前、ある女性がドクター・パルタップのコンサルテーションに来ました。
「コンサルテーション」は医者が使う診療を意味する用語です。
その人は出産後にいつも体調を崩すことを相談しに来たのですが、夫とのギクシャクした関係についても話し始めました。
自分の実父が経営する会社を、父親本人が娘の夫に譲渡するというのです。
会社経営は女性より男性のほうが安心だと実父が思っているからだとクライアントは
言いました。
しかし、彼女は夫と離婚する可能性もあるかもしれないと話しました。
ドクター・パルタップは「お父さんの会社はあなた自身が引き継ぎなさい」と言いました。
私は通訳しながら「そこまで言っていいんかい?!」と思いました。
クライアントの女性は目を生き生きとさせ、「そうですよね。そうします!」と言いました。
これってコーチングではありませんか。
カウンセリングとコーチングは領域が重なっているのです。
「アーユルヴェディック・カウンセリング」は人の身体と心を元氣にするパワフルな分野だと思っています。
★ジヴァ・ジャパン・アーユルヴェーダスクールは2025年1月-6月期本コース受講生を募集しています。
●アーユルヴェーダ・ベーシックコース
●アーユルヴェーダオイルマッサージトリートメント専門家養成コース
●アーユルヴェディック栄養学コース
●アーユルヴェディックカウンセラーコース
注)本コースは1年間の履修につき修了は2025年12月です。