精進料理といえば仏教寺院などで食されるベジタリン料理というイメージです。
イメージではなくて、そのとおりです。
しかし、精進料理は単なるベジタリアン料理ではなく、インドのヴェーダの考え方から連綿と続く、いかにしたら解脱できるかという宗教家達の思想の結果として確立した料理体系なのです。
・・・と偉そうなことをここで書いていますが、今読んでいる『野菜料理大観』(榎園豊治著、旭屋出版)に書かれていることです。
この本はかなりすごい本で、世界の菜食を研究した内容です。
アーユルヴェーダと菜食についても書かれています。
まだそこまで達していないので、アーユルヴェーダと菜食について書かれている部分が楽しみです。
精進料理の「精」は「よくついた米」の意味、「進」は「前進する、自ら励む」という意味です。
それを踏まえて「精進」という日本語にしたそうですが、「精進」という日本語に翻訳した元のサンスクリットは「Virya」だそうです。
「Virya ヴィールヤ」という言葉をご存じの方も多いと思います。
ヴィールヤという言葉は、アーユルヴェーダでは植物や食べ物の「効力」の意味で用いられています。
温性、冷性、重性、軽性などです。
一方、一般用語としてのヴィールヤは「エネルギー」の意味もあり、インドの仏教用語では「心に関係した」という意味があるらしいです。
つまり、精進料理とは「心を鎮め、自らを制して勤修すること、善を行い悪を断つ」努力の意味が込められているのです。
アーユルヴェーダ料理も同じ意味を持っていると思います。
体も心も浄化して解脱を求めるのが本来のアーユルヴェーダ料理といえるでしょう。
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