インドで生まれた仏教は「葷」とみなされるものを食することを禁じてきました。
元来、「葷」とは「なまぐさ」を意味し、肉や魚も「葷」に含まれていました。
それがいつしか臭気の強いネギ類に限定されるようになりました。
ニンニク、ラッキョウ、ネギ、ニラ、ノビルの5種類です。
「四葷」が禁じられていた時代もあったそうです。
玉ねぎは五葷として明記されていませんが、事実上、仏僧は玉ねぎを食することも禁じられていました。
なぜ仏僧が五葷を食することを禁じられていたかというと、その臭気にあります。
お釈迦様に五葷の臭気を嗅がせてはいけないという気持ちが仏僧にあったかららしいです。
それと、修行中に性欲や怒りを高めないという理由もあったとか。
というわけで、当校のアーユルヴェーダ栄養学コースでは基本、ネギ類は使いません。
「基本」なので、使うときもあります。
アーユルヴェーダ栄養学コースでは最終日に生徒さんたちがメニューを決めて、それを作ることになっています。
メニューの1つにクッチュンバーサラダが入っていました。
クッチュンバーサラダは玉ねぎや辛いスパイスを使ったインドのサラダです。
レシピには紫玉ねぎがたっぷり使われています。
青唐辛子も。
暑さが増した今、生玉ねぎたっぷりと青唐辛子では、ピッタが爆発するでしょう。
ということで、紫玉ねぎの量を半分にし、青唐辛子を入れないことにしました。
材料は紫玉ねぎ、キュウリ、ミント、コリアンダー、シソ、ミョウガ。
ライムと塩で味つけ。
冷性のハーブをたっぷり使ったので、さわやかな夏向けクッチュンバーサラダになりました。
これだったらお釈迦様も認めてくれるでしょう。
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