どの味を優先的に食べる?

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何度もお伝えしているように、アーユルヴェーダにおいて食事は治療の一部です。

現代医療において「治療」からイメージすることは、投薬であったり、おどろおどろしい治療装置による治療であったりします。

世界の伝統医療は、自然の恵みである生薬が中心です。

食事に使われる食べ物も自然の恵みです。

アーユルヴェーダの理論では、ドーシャは体を汚すもの。

ドーシャが体を汚すことによって病気が発生します。

ドーシャが増悪する結果、体を汚すのです。

であるなら、ドーシャの増悪を正常に戻すことが大事なのです。

ドーシャの乱れが「シャットクリヤカーラ」の2段階目くらいであれば、食事の改善でドーシャの状態を正常に戻すことが可能です。

(おしらせ)日本アーユルヴェーダ学会第46回東京研究総会のメインテーマは「シャットクリヤカーラ」です。

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アーユルヴェーダは、ドーシャと味の関係を明確に論じています。

ヴァータのバランスをとる味:甘味、酸味、塩味

ピッタのバランスをとる味:甘味、苦味、渋味

カファのバランスをとる味:辛味、苦味、渋味

ここまではわかりました。

次に疑問がわいてきます。

各ドーシャともに、バランスをとる味が3つあります。

では、その3つの味の中で真っ先に摂るべき味はなんでしょうか。

アーユルヴェーダはそこまで「解」を与えてくれています。

ヴァータが増悪した時に摂るべき味の順番:塩味、酸味、甘味

ピッタが増悪した時に摂るべき味の順番:苦味、甘味、渋味

カファが増悪した時に摂るべき味の順番:辛味、苦味、渋味

だそうですよ。

これからはピッタが増える季節です。

ピッタが増えているなと思ったら、まずは苦味のものを多めに食べるとよいでしょう。

それでもピッタのバランスがイマイチ取れていないなら甘味です。

写真は小澤一美さんがつくってくれた当校ベーシックコースランチです。

カラフルな野菜がたっぷり。

野菜は苦味、ギーで炊いたご飯は甘味。豆は渋味です。

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