アーユルヴェーダ治療は原因除去から始まる

アーユルヴェディックカウンセリング

ある人が「毎朝、朝食後に頭痛がする」と訴えました。

お酒をよく飲む方なのですが、お酒を控えても頭痛は治まりません。

朝食の内容をよく伺ってみると、チャイとオレンジが大好きで、毎朝、チャイを飲み、オレンジを食べていると言いました。

インドのチャイは牛乳をたくさん入れます。牛乳と果物を同時に食べてはならないとアーユルヴェーダは言っています。ましてや、柑橘類のオレンジは酸味が強くあるので牛乳と一緒に食べることは避けなければなりません。

この方にそれを伝えたところ、頭痛はたちどころになくなりました。

こうした体に不調を起こす食べ方をアーユルヴェーダでは「ヴィルッダアハラ」と言います。古代のアーユルヴェーダ賢者たちの知性と見識には驚くばかりです。

現代医療の一般的な取り組み方は、頭痛薬を処方したり、MRI検査を勧めるくらいでしょう。仮にMRI検査で病変がみつかったとしても、それが起きた原因をみつけることはできません。頭痛薬も根本治療にはなりません。

アーユルヴェーダの治療は原因除去から始まります。

このケースは「牛乳+オレンジ」が根本原因でした。

根本原因は人によってさまざまなので、「慢性的な頭痛を治したいのですが、アーユルヴェーダのどんなハーブがいいですか」と聞かれても答えられないのです。

かつて、ドクター・パルタップがあるセミナーで受講者の一人から「ガンにはどんなアーユルヴェーダ生薬がいいですか」という質問がありました。

ドクター・パルタップは「ガンの原因は一人一人違うので答えられない」と言いました。

このような回答は突き放した言い方に聞こえるかもしれませんが、それが真実なのです。

ドクター・パルタップはこの答え方では理解してくれないと思ったのか、「あえて言うならグドゥチがよく使われます」と付け加えました。

アーユルヴェーダの治療は①原因除去→②増悪したドーシャやアーマの排出→③ラサーヤナ(細胞の若返り)と進みます。

よく考えられた治療システムだと思いませんか。

★Dr.パルタップ・チョハン・ウェビナー★病気予防と健康アップのためのアーユルヴェーダ食ルール(12/2, 12/9)

●アーユルヴェーダ・ベーシックコース2024年1月期募集

●アーユルヴェーダオイルマッサージトリートメント専門家養成コース2024年1月期募集

●アーユルヴェディック栄養学コース2024年1月期募集

●アーユルヴェディックカウンセラーコース2024年1月期募集

タイトルとURLをコピーしました