ある女性のストーリーです。
彼女の人生は波乱万丈でした。今でも波乱万丈です。
人生が波乱万丈の上に、血液の病気になりました。このままだと血液のガン(白血病と異なる)になる可能性があると診断されました。
彼女は長年、体調不良でした。冷え、便秘、不眠など小さな不調が重なっていました。
やがて彼女はアーユルヴェーダを学ぶことになり、真剣に学び始めました。なにごとにも真剣に臨む彼女は毎日セルフアビヤンガをするようになりました。
アーユルヴェーダを学び始めてからも波乱万丈は続きました。家族の死、家族の病気、家族の不信行為が立て続きに起こりました。起き上がれなくなるほど打ちのめされました。
しかし、彼女は気づきを得たのです。「ほんとうの意味で自立しなければならない」と気づいたのです。もともとエネルギッシュな彼女は心の落ち込みから復活し、仕事面でも自立することを決意しました。
毎日のセルフアビヤンガも再開しました。カルナプルナ(耳オイル)、ナスヤ(鼻オイル)、ガンドゥーシャ(オイルうがい)も毎日行うことにしました。
結果、これまでの体調不良はすべて消えてなくなりました。長年の便秘からも解放されました。
血液の病気の数値は悪化に向かっているそうです。しかし「体調は最高に良い」と彼女は言いました。
医者からは病気があると言われているものの、本人が「体調は最高に良い」と感じている状態を「ポジティヴヘルス」と言います。
病院での検査結果の数値は、ポジティヴヘルスを得た人には意味がないのかもしれません。身体を細切れにした検査結果しか示せない現代医学と比べて、アーユルヴェーダのセルフケアはとてもパワフルで、身体だけでなく心にも魂(アートマ)にもエネルギーを与えてくれます。
アーユルヴェーダによる健康の定義はかなり厳しいものです。
ドーシャもダートゥも健康で、 アグニ(消化の火)も適切に強く、 感覚器官も健康で、排せつ機能も正常で、心もアートマも満たされている状態を「スワスタ」といいます。
波乱万丈の彼女はセルフトリートメントをとおして「スワスタ」の状態を得ることができるかもしれません。応援しています。
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★加藤幸雄先生とアーユルヴェーダ聖典『チャラカ・サンヒター』を読む会 (毎月第1水曜日)