当校ジヴァ・ジャパン・アーユルヴェーダスクールでは、ベーシックコースの最終日に生徒さんたちにプレゼンテーションをしてもらいます。
このプレゼンテーションは本当に素晴らしくて、一人ひとりのプレゼンテーションが感動を与えてくれます。
ある生徒さんは、脳の情報伝達の不具合で心臓の鼓動をうまく制御できないという問題をもっていました。そのため緊張したり感情的に興奮すると心室細動という不整脈が起き、失神することもありました。パニック障害にもなりました。
この生徒さんがアーユルヴェーダを学ぼうと思ったのは、心療内科から処方されている薬を減らしたいということと、生活を根本から変えたいという気持ちがあったからです。
いろいろなことを試みたそうです。
まず、アーユルヴェーダのハーブを取り入れました。アシュワガンダ、シャタバリ、ターメリック、トリカトゥ、ブラフミー、アーマバスターなど。
ディナチャリヤにも努めました。舌磨き、白湯を飲む、ヨガをする、昼寝はしない、アビヤンガ・ナスヤをするなど。
アビヤンガとナスヤを行うと、脳のモヤが晴れるのを実感することができました。
プラーナヤーマ(呼吸法)と瞑想も行いました。パニック障害があったので最初は呼吸のコントロールがむずかしかったそうですが、続けていくうちに呼吸のコントロールとともに思考を制御することもできるようになりました。
こうしたことを6か月間続けたことにより、それまでひどかった花粉症の症状が今年はほぼなくなりました。
便秘も解消し、生理不順も改善しました。肝臓、腎臓、コレステロールの数値が改善しました。
なによりもパニック障害が改善してきました。
抗不安薬の減薬に成功。発作が起きたときに服用する頓服も1/4に減薬。
いままで苦手だった電車にも乗れるようになりました。当校まで結構な時間、電車に乗らなければならないのですが、頓服を当初の1錠から1/4錠に減らすことができました。
プレゼンテーション終了後、この生徒さんに「いろいろ試した中で何か一番有効でしたか」と聞きました。
生徒さんは「意識の変化がこうした改善をもたらしてくれたと思います」と言いました。
この症状改善にはこの方法という細切れの対応ではなく、自分に対する意識変化が大きく作用したというのです。
「自分は人と違っていて当たり前だし、自分ですら年齢や環境によって変わっていくのです。他人と同じわけがない」ことをアーユルヴェーダの学びを通して理解することができたと言いました。
素晴らしい!
そうなんです。アーユルヴェーダは「この症状改善にはこの方法」という現代医学的な考え方ではありません。病気や体調不良には人それぞれの原因があるのです。
そして、自分という存在を宇宙全体の中でとらえ直したことが、この生徒さんの改善につながっているのです。まだまだ改善途上だとご本人は言っていますが、このままどんどんよくなっていくと私は確信しています。
写真は小澤一美さんがつくってくれたベーシックランチです。いつもながら美味しい!
★ジヴァ・ジャパン・アーユルヴェーダは7月-12月期本コース受講生を募集しています。
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