アーユルヴェーダによる健康の定義はなかなか厳しいです。
スシュルタ・サンヒターによりますと健康とは、
①3つのドーシャがすべてバランスがとれている。
②7つのダートゥがすべてバランスがとれている。
③13種類の消化の火(アグニ)がすべてバランスのとれた状態で機能している。
④排泄機能もすべて正常に働いている。
⑤感覚器官も正しく働いている。
⑥心と魂が幸福な状態に満たされている。
どうですか。
現代社会ではなかなかハードルが高い健康の定義だと感じます。現代社会において、アーユルヴェーダが説く完全なる健康を得ることは並大抵のことではありません。
現代人は④の排泄機能が乱れている人が多いように思います。排泄機能が乱れるとドーシャもダートゥもバランスを崩します。
私はここ数年、12月下旬から1月下旬にかけても1カ月だけ排泄機能が乱れます。
寒くて乾燥した季節なので腸管も乾燥するのですね。
この時期だけ水分量を増やせばいいのかもしれませんが、それがむずかしいので結果的に腸管が乾燥するようです。
2月近くになると正常に戻ります。今年も正常に戻りましたよ。
花粉が飛び始める季節になると空気中の水分が増え始め、体内の水分も増えてくるのですね。
人間の体は自然に正直です。
先日、チャラカ・サンヒター講座に欠かさず出席されている方から手作りのママレードをいただきました。
八朔か伊予柑か、はたまた別の柑橘類なのか忘れました。
手作りしたご本人は「すごく苦い!」とおっしゃいましたが、春には苦味が最高です。柑橘類の皮の苦味はカファを減らしてくれます。
いただいたママレードは苦味と甘味が馴染んでとても美味しい仕上がりになっていました。
体は自然の恵みに喜んでいます。
★第6回日印国際シンポジウム「ポストコロナ時代の統合医療における遠隔医療(2/23)」
★Swastha Program~アーユルヴェーダと現代ヘルスサイエンスの統合
★加藤幸雄先生とアーユルヴェーダ聖典『チャラカ・サンヒター』を読む会 (毎月第1水曜日)