いつも「ある方」で申し訳ありませんが、今回も「ある方」のお話です。
ある方がボティーワークの手技を受けたことで腰と首を痛めてしまいました。歩くと腰にズキーンと痛みが走るので100mも歩けなくなりました。
そのせいで自律神経も乱れてしまいました。というより、以前から自律神経は乱れていたのでしょう。
病院では「時間がたてば痛みは治る」と言われたそうですが、寝返りも打てないし歩けない状態では不安が募るばかりです。
この方はドクター・パルタップのコンサルテーションを希望されたのですが、アーユルヴェーダの施術を一日も早く始めたいという希望を強く持っておられました。それも毎日。
私は「都内にはいろいろなアーユルヴェーダサロンがありますよ」と気楽に答えたのですが、その方は「自宅に来て施術をしてほしい」とおっしゃるのです。
えっ!ご自宅?
しかも都心から時間がかかる場所にご自宅はあります。一人のセラピストが請け負うには地理的に困難な状況です。そこで複数のアーユルヴェーダセラピストが協力して施術にあたることにしました。
このケースに対応可能なセラピストさんが何人か集まりました。複数のセラピストが対応するので、施術方法を決める必要があります。アビヤンガはもとより、首と腰がダメージを受けて痛みがあるのでカティバスティとグリーヴァバスティを施すことにしました。
ここでうれしかったのは、セラピストさん達が自主的に練習会を開いたことです。セラピストさんによってカティバスティをサロンのメニューに入れている人もいれば、メニューに入れていない人もいます。カティバスティに慣れている当校「オイルマッサージ専門家養成コース」のインストラクターが中心となって、施術の均一化に努めました。
カティバスティは温度管理など経験がものと言うのですが、練習会では痛みで苦しんでいる人を助けたいという気持ちで溢れていました。
複数のセラピストがチームとなって一人のクライアントさんに施術を施すという試みは、日本におけるアーユルヴェーダの未来にひとすじの光になるのではないかと期待しています。
この取り組みの結果が楽しみです。
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