先日、美人で不思議パワーをもっている女医さんの由紀子先生がシェアしてくれた都市伝説YouTubeを観ていると、この番組を主宰している2人とゲストの1人がこんなやりとりをしていました。
「自分という意識をもたらしているのは体のどの部分か?」
質問された2人は予想どおり「脳!」と答えました。
そうよね~。普通は脳と答えるでしょう。
この質問の答えは彼らの会話の中で言ったわけではありませんが、答えは脳ではないでしょう。数年前のNHKの番組で「自分という意識をもたらす場所は脳内で発見されていない」と言っていました。
さて、皮膚は生物にとって最も古い器官だそうです。これは納得です。自己と外界を隔てるものは皮膚です。生物の個体にとっては自己と他者を区別するために皮膚はゼッタイに必要なものです。もし皮膚感覚を失うと「私」を認知できなくなり、自己を喪失するのだそうです。その意味において、皮膚は脳が発生する前から存在していたため「0番目の脳」とも呼ばれます。
腸も脳よりも早くできた臓器です。
「腸は、脳の中枢から切り離されても、刺激に対して合理的かつ自動的に反応する。腸には独自の神経ネットワークが発達していて、感知したさまざまな情報を処理して脳へ伝達する」のだそうです。これを「脳腸相関」といいます。腸は「1番目の脳」なのですね。
ということは、脳は3番目の脳?
脳の元祖は脳ではなく皮膚なのかもしれません。ややこしい。本当は「脳腸皮膚相関」なのかもしれません。実際、脳と皮膚は同じ胚葉から発生します。
皮膚と皮膚が触れ合うことによって「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが出て、心が安定したり、幸福感を感じたりすることはすでに明らかになっています。反対に、心が安定していると、皮膚の状態がよくなることも分かっています。ストレスがたまると肌が荒れ、カレとラブラブだとお肌つやつやになりますよね。まさに「脳皮膚相関」です。
皮膚には五感(触覚、視覚、聴覚、嗅覚、味覚)が備わっていることが知られていますが、触覚が最も早くにできました。
お母さんが赤ちゃんを抱っこすると胸腹部を刺激し、自律神経反射によって胃腸機能が亢進し、消化吸収が促進するそうです。つまり皮膚の触覚を刺激すると、腸の活性につながるのです。
マッサージをすると腸が活発に動き出します。ハンドマッサージをしただけでも腸が動き出します。
皮膚と腸と脳の間には密接な関係があるのです。
古代インドにおいてオイルを使ったマッサージが生まれたことは、人類の健康と心の安定に奇跡のような効果をもたらしているのです。
ゴマ油を使ったオイルマッサージがインドで生まれた理由についてはもっと研究する必要がありますが、私たち日本人もその恩恵に浴する機会に恵まれていることは素晴らしいことです。
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