秋の始めにヴァータを乱さないためのディナチャリヤ

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天候が乱れています。現在は九州や山陰地方が油断できない状況におかれていますが、それ以外の地域の方もご注意ください。

人間の体は自然天候の影響を受けるので、大雨が降り、風が吹き荒れる状況下ではドーシャが乱れます。風が吹き荒れるとヴァータが乱れますね。

ただでさえ、9月に入るとヴァータの乱れが気になり始めます。ヴァータの乱れは乾燥が始まる10月から本格化すると言われていますが、人間の生体は敏感で、9月から体の変化を感じ始めます。

鼻が乾燥したり、目が乾燥してくる人もいるでしょう。9月はまだ夏の熱が残っていてピッタも増悪する季節なので、体内の過剰なピッタの熱とヴァータの乾燥性が同時に起きることも考えられます。

ドーシャの乱れは、外界と身体の接点である知覚器官から始まるように思います。だから鼻が乾燥したり、目が乾燥してくるのかもしれません。ピッタとヴァータの乱れはやがてアグニのバランスを崩し、消化器系に影響していきます。そのため、体の病は胃から始まるとアーユルヴェーダは言っています。

いまのうちからヴァータのケアをしましょう。鼻の乾燥を感じたら、鼻のなかにごま油を1-2滴入れましょう。スポイトやティースプンを使うと簡単に入ります。入れたら、反対側の鼻の穴を指で閉じてオイルを吸い込みます。

最近、気象病が注目されています。低気圧になったり、低気圧になる数日前に、めまいや耳鳴り、頭痛などが起きる病態です。気圧の変化の影響によりプラーナヴァータが乱れ、耳に影響が現れるのです。こうした不調が起きたり、事前に不調が予想される場合には、耳にゴマ油を入れましょう。ヴァータを鎮めます。

少し温めた(熱くしないこと)オイルを耳に入れると、脳神経が落ち着き、頭部、耳周り、首の血行が改善します。ヴァータが落ち着くからです。

目の乾燥には、ギーを入れたり、ローズウォーターを差したりするといいです。

そして大事なのが食事です。ヴァータのバランスをとる食事を心がけましょう。油分があって、温かくしっとりした食事がヴァータを鎮めます。

先日の当校ベーシックコースのランチでは、小澤一美さんがヴァータを鎮めるカボチャのスープを作ってくれました。シナモンとギーが入っている、しっとりスープです。ヴァータが落ち着くぅ~。

ご飯は黒豆ごはん。白っぽい丸いのはココナッツのラドゥーです。9月なのでピッタの鎮静も考慮して。

アーユルヴェーダのディナチャリヤの大切さが身に沁みます。

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