アーユルヴェーダは、一生、健康で幸福に暮らすための科学です。「アーユル」は体、心、感覚器官、魂をさしているので、体、心、感覚器官、魂が一生、健康で幸福あり続けるための科学がアーユルヴェーダです。
昨日、ドクター・パルタップを含めたZoomミーティングがあり、彼は突然「なぜ我々は健康でいなければならないのか」という問いを投げかけました。
もちろん、病気になるより健康でいるほうがいいに決まっているでしょうが。
(なかには病気でいるほうがいいと思っている人もいます。そう思う心理的要因はいろいろですが、そう思っている以上、病気は治りません。これは別の問題ね)
哲学的なインド人は「なぜ健康でいなければならないのか」の答えを明確にもっています。
それは「プルシャルタ」を達成するためにです。
プルシャルタとは、インド哲学に根ざしている「人生の4つの目的」をいいます。
その人生の4つの目的とは、
ダルマ
アルタ
カーマ
モクシャ
ダルマという言葉には、社会規律、行為、徳や善、道徳的責任、宗教的義務などが混ざり合った意味があります。はっきり言って、ダルマの意味をちゃんと理解できるのはインド人しかいないのではないかと思います。
インド文化はひたすら「ダルマ、ダルマ、ダルマ」ですね。『ラーマーヤナ』も『マハーバーラタ』もテーマはダルマです。
アルタは富・豊かさです。巨万の富で贅沢をしたいというのではなく、必要な分の豊かさを得なければ、信仰どころではないでしょう、という意味合いがあるらしいです。
カーマには情熱、愛、欲求、欲望、感覚的歓びという意味があります。アーユルヴェーダだって禁欲的な生活ばかりを求めているのではありません。感覚的歓びも人生には大事なのです。
トリはモクシャです。モクシャは自分を悟ること、自分を認識すること。これが人生の最終目的なのです。
この4つの人生の目的を達成するためには健康でなければならない、というわけです。
これを知ると、アーユルヴェーダの対象が体、心、感覚器官、魂であることが理解できます。
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