トゥルシにまつわる聖なる話

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昨日の出来事のせいで気持ちがモヤモヤしています。昨日は16日から始まるドクター・パルタップの「痛みのマネジメントウェビナー」の資料を翻訳するために自宅にいたので、ず~とテレビを観てしまったせいかもしれません。心が浮かない人もいるかもしれないので、心を浄化するためにインドの神話をお伝えします。

先日の「チャラカサンヒター講座」の時、加藤幸雄先生からトゥルシ(ホーリーバジル)をたくさんいただきました。香りが素晴らしく、受講された方にお持ち帰りいただきました。それでもまだ残っていたので、翌日の「アーユルヴェディック・カウンセリングコース」の時に生徒さん達とティーにしていただきました。

この日の午後にはインドのJivaのドクターが講義をしてくれました。その時、トゥルシティーを飲んでいたので、ドクター・クルディープに「いまトゥルシティーを飲んでいるところです」といいました。するとドクター・クルディープはトゥルシの神話を話してくれました。

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トゥルシという女神(デヴィ)がいました。トゥルシ・デヴィは何度が地上に降りてきているのですが、ある時はクシャドヴァジャ王の娘として地上に降りてきました。やがてジャランダラという悪魔と結婚しました。トゥルシ・デヴィは貞淑な妻でした。夫は妻であるトゥルシ・デヴィの純粋性と貞淑性から、決して死なないパワーを得ました。

悪魔の夫は神様たちと戦いをしました。ジャランダラは決して死なないパワーをもっていたので、シヴァ神でさえ彼を打ち負かすことはできませんでした。困ったシヴァ神はヴィシュヌ神に助けを求めました。ヴィシュヌ神は一計を案じました。

ヴィシュヌ神はジャランダラに変身しました。それを知らないトゥルシ・デヴィは夫が帰ってきたと思い込み、一瞬ながら貞淑性が失われることになりました。その結果、ジャランダラのパワーは消滅し、神々たちはジャランダラの命を奪いました。一連のいきさつを知ったトゥルシ・デヴィはヴィシュヌ神を強く非難し、石になるように呪いをかけました。

ヴィシュヌ神はその呪いを受け入れ、石になるとともに、トゥルシ・デヴィを妻として永遠に自分と一緒にいるようにと祝福を与えました。トゥルシ・デヴィは自分の身体を炎で焼き、灰になりました。そこから植物が出てきました。それがトゥルシです。

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インドでは、トゥルシのマーラ(数珠)がもっともパワフルで高貴だと言われています。しかし、トゥルシのマーラを身につける人はサトヴィックでなければなりません。菜食でなければなりません。もし菜食を破ったならば、トゥルシのマーラはただのマーラになるそうですよ。

この日のオンライン授業のテーマは「スピリチュアルヒーリング」でした。まさにピッタリのトゥルシ・デヴィの神話でした。アーユルヴェーダを実践する者はサトヴィックになるように努めることが大事なのだと改めて思ったのでした。

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