先日、ある人と話していたらこう言われました。
「私の病気はアーユルヴェーダで治りませんでした」
それは不思議ではありません。アーユルヴェーダは魔法ではないのですから。アーユルヴェーダの古典教本にも「治らない病気の見分け方」みたいなことが書かれています。つまり治らない病気があることは当然だと考えられているのです。
臨床医のドクター・パルタップは「どうしても病気が治らないときにアーユルヴェーダを頼ってくる。その時には病気が慢性化しているので、どうしても時間がかかるし、治らないこともある」と言います。
さらに、アーユルヴェーダでは「前世のカルマによって引き起こされる病気」や「カルマでもない原因不明の病気」もあるとされています。アーユルヴェーダで治らない病気はたくさんあるのです。アーユルヴェーダは魔法ではありませんから。
とはいうものの、アーユルヴェーダは非感染性疾患(自分の内側から起きる病気)の治療が得意です。現代医学は非感染性の疾患治療はあまり得意ではありません。腰痛など痛みの治療も現代医学は得意ではありませんね。
それ以上にアーユルヴェーダが真価を発揮するのは病気の予防にあると思います。それと未病の改善です。
アーユルヴェーダが言う病気の進展には6段階あります。5段階目あたりから現代医学でいう病気が発現するのですが、1段階目から4段階目までのドーシャとダートゥの不調を改善すれば病気の発現を防ぐことができます。
日本の年間医療費は2020年現在で42兆円を超えています。ピンときませんね。お札を100万円の束にして積み重ねてみると、その高さは約400km。地球から国際宇宙ステーションまで距離だそうです。ますますピンときません(笑)。
日本は超高齢社会なので、財政は医療費で沈没してしまいます。アーユルヴェーダの予防力を活用しないのはもったいないです。アメリカはアーユルヴェーダの価値を知っています。日本はまだまだですが、このへんでアーユルヴェーダの潜在力に気づいてほしいものです。
そして、アーユルヴェーダは心を幸福にしてくれる力をもっています。これもアーユルヴェーダの特徴です。体と心を幸福にしてくれるのがアーユルヴェーダです。
アーユルヴェーダにかかわっている人達の力を結集させる時だと思います。
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