アーユルヴェーダは今から5千年くらい前から発達し始めたので、人工的につくられた化学物質は取り扱いません。古代では食べ物も繊維も自然界から採れたままの物を利用していました。ナイロンもポリエステルもありませんでした。
この記事を書きかけて砂糖のことがアタマに浮かんだのですが、元素や元素が結びついたものを化学物質と呼びます。人工物も天然物も含まれるそうです。砂糖は天然由来の人工的につくられた化学物質ということになりますね。砂糖は紀元前からあったそうです。発祥はインドです。どうりでインド人は砂糖が大好きなはずです。
砂糖のように人の手によってつくられた化学物質が紀元前からあったにせよ、アーユルヴェーダは自然の事象を扱っています。砂糖だって、サトウキビを煮詰めたらこうなって、ああなって粉ができるという自然の事象を扱っていると言えるのかもしれません。
自然の事象は宇宙の動きから植物の力にまで及びます。太陽が最も高くなる昼には、その影響を受けた人間の消化の火が最も強くなる、というのは自然の事象です。陽が沈むと消化の火も弱くなる、というのも自然の事象です。このような自然の事象に即して食事の内容や量を決めるべし、というのがアーユルヴェーダです。
風邪をひくと消化の火(アグニ)が消えます。その証拠に、風邪をひいているときに舌をみると真っ白になっています。コロナに感染しても舌は真っ白になっているはずです。消化の火(アグニ)が消えているのだから、風邪をひいているときに重い食べ物を食べてはならないとアーユルヴェーダはいいます。昔の日本のお母さんたちもそう言いました。
アーユルヴェーダは白湯を飲むことを勧めます。アグニを回復させるためです。コロナに感染しても同じ対策が必要なはずです。コロナに感染してアグニが消えているのだから、重い食べ物や食品添加物がたっぷり含まれた食べ物を食べるのをやめて、ぬるま湯を飲むほうが良いのです。保健所は吐き気がしている自宅療養者に「たくさん食べましょう」と勧めているそうで、行政は添加物だらけのインスタントジャンクフードをご親切に自宅療養者に送ってきます。これでは回復を遅らせるだけだと思います。添加物は消化できませんからね。
病気でアグニが消えたときには、食べるのをやめて、熱すぎない白湯を飲むほうがいいのです。それが「自然の事象」です。
みんな(保健所の人も)智恵をもちましょう。
写真は当校ベーシックコースで小澤一美さんがつくってくれた自然由来のランチです。おいしい!
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