カファ(カパ)にはカファの生き方がある

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だれが断定したのか知りませんが、日本人は民族的にはカファ(カパ)体質だと言われています。個人個人の体質(プラクリティ)はいろいろですが、日本人全体をまとめてみるとカファ体質だというわけです。

私もそう思います。日本は海に囲まれ、水が豊かで、気候も湿潤。雨が多い。砂漠化の心配がないのは日本くらいのものだそうです。そういう風土で暮らしてきた日本人がカファ体質なのは納得のいく説です。

カファ体質はおだやかです。日本人が比較的おだやかで、白黒つけない性格であることもカファ・プラクリティに関係があるかもしれません。「おたがい様」という考え方も、善と悪をきっぱり分けない考え方も、カファによるのでしょう。

一方、欧米人はピッタが優勢な体質だと思います。筋肉が多く、熱を発し、そのため基礎体温も高めです。かつて企業で働いていたとき、日本人女性社員と欧米人社員の間でエアコンの温度に関してバトル頻発でした。ピッタ体質は理論的にものごとを考え、人に批判的になりやすい特徴をもっています。

いま、ヨーロッパではワクチン接種者と未接種者を完全に分けようという動きが加速しています。未接種者はレストレランに入れないのはもとより、電車にも乗れないし、食料品店以外の小売り店舗にも入れないという措置を検討している国もあります。善と悪を分ける考え方が基本にあるのではないかと思います。

日本もワクチンパスポートの導入を検討していますが、元来、白黒をつけない「おたがい様」のカファ国には馴染まない発想だと思います。ピッタ国の発想をコピーしてもうまくいかいのではないでしょうか。

日本の20代の人はいまや湯船につからないとか。80%くらいがシャワーで済ましているのだそうです。しかし、カファの日本人は筋肉が少なく水分が多いので、筋肉が多く体温が高い欧米人のコピーをすると、冷えにつながりです。体調不良になります。

一方、アーユルヴェーダでは、カファ体質は執着心が強いと言われています。数日前、NHKで真珠湾攻撃前の日中戦争に関するドキュメンタリーが放送されていました。苦戦する日本軍が中国から撤退するかどうかの判断を迫られたとき、上層部は「ここで撤退したら、これまでに命を落とした兵士がかわいそうだ」と考えたのだそうです。理論的に撤退の可否を考えるのではなく、情動でものごとを考えるのです。今年の東京オリンピックの開催可否も同じ考え方でした。執着心です。カファですね。この点は、理論的に考えるピッタ体質を見習いたいものです。

人間の動きをアーユルヴェーダ的に分析するのは面白いです。

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