「毎食、六味をとるべし」というのがアーユルヴェーダの食ルール。甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味の六味です。
アジアの食事はこれら六味が揃っているように思いますが、アメリカ人はあまり苦味に慣れていないようです。かつて、インドのジヴァ・アーユルヴェーダでアメリカ人チームと一緒に2週間の講座を受講していたとき、ランチにゴーヤのサブジ(ゴーヤのスパイス炒め煮)が出てきました。アメリカ人たちはそれを食べるやいなや「キャー、苦い!なにこれ?ぺっぺっ」と大騒ぎ。まあ、たしかに初めてのゴーヤ体験はつらいかも。インドのゴーヤは本家だけあって苦い!
しかし、アーユルヴェーダの六味に苦味が含まれているのは、苦味に価値があるからです。苦味はラクタダートゥ(血液組織)を浄化し、体内の毒素や寄生虫を排除してくれます。さらに、体のむくみをとり、滞留した水を排出してくれます。それだけではありません。熱を下げ、のどの痛みを緩和します。吐き気や嘔吐も抑えてくれます。母乳を浄化するので授乳中のママにも大切。
最強の苦味はニームの葉だと言われています。たしかに苦い!苦すぎて、ニームパウダーを土壌にまくと虫も寄りつきません。沖縄の大学教授によると、コロナのスパイクタンパクを破壊すると言われていますが、ほんとうかもしれませんね。
苦味のもう一つの横綱はセンシンレンかもしれません。苦すぎる!センシンレンのパウダーをほんの少し食べただけで、細胞がビックリするように感じます。私は小さじ1/8程度をとっています。
ニームやセンシンレンを食べるのは一種の苦行のようなものですが、比較的苦味が穏やかでスーパーハーブと呼ばれるターメリックを使った美味しい「血液浄化スムージー」をご紹介します。
材料
ココナッツミルク 1カップ
マンゴまたはパイナップル 1/2カップ
バナナ 小中サイズ1本
ターメリックパウダー 小さじ1
シナモンパウダー 小さじ1/2
ショウガ 小さじ1/2
塩 ひとつまみ
黒コショウ ひとつまみ
作り方
果物をミキサーにかけるために適当に切る。
材料全部をミキサーに入れ、なめらかになるまでブレンドする。
朝食時に飲んでもいいですし、間食時に、あるいは運動を始める前のエナジーブースターとして飲んでもいいです。
苦味はピッタとカファを鎮める一方、ヴァータを増やします。苦味を摂りすぎると脱水を起こし、体力を低下させる可能性があります。いくら苦味は血液を浄化するとはいえ、摂取量はほどほどに。だから、センシンレンの摂取量も小さじ1/8にとどめています。
★ジヴァジャパン・アーユルヴェーダ・オンラインカレッジ