人間はトリ・スタンバでできているので免疫を高めるのもトリ・スタンバ

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コロナのワクチン接種が進んでいます。ワクチンは特定のウイルスや細菌に対する抗体をつける方法です。一方、私たちの体にはいろいろなウイルスや細菌と戦う免疫システムが備わっています。感染症と戦うためには、ワクチンだけでは「一本足打法」です。私たちの体に備わった免疫システムを適切に強くする必要があります。

アーユルヴェーダでは、そのためには「バラ」を強くする必要があると言います。「バラ」とは強さのこと。人間の生命は体、心、魂でできているので、これらのバラを強くしなければなりません。体、心、魂は人間を成り立たせているトリ・スタンバ(3本柱)です(感覚器官も構成要素ですが)。

第一のスタンバは体。体のバラを強くするのは、なんといっても食事です。プラーナに富むナチュラルな食べ物を摂ることです。バラを強くし免疫を強めるためには、新鮮な穀物・野菜・果物、豆類・海藻が欠かせません。ビタミンとミネラルを十分に摂る必要があります。もちろん、プラクリティ(体質)によって食材を選ぶことも大事。

加工食品やコンビニの食べ物を常食するのは、わざわざ免疫を低下させるようなものです。コロナに感染して自宅療養(この言葉が正しいのか?)する場合、行政が食べ物を支給してくれるところがありますが、カップ麺やらレトルト食品、缶詰など、バラとオジャスを高めてくれそうもないものばかりです。

写真の食事は当校「アーユルヴェーダ栄養学コース」で作ったピッタのバランスをとる食事。ナチュラルでフレッシュです。バラとオジャスが増えそう。限りなく加工していない食べ物を摂りましょう。

第二のスタンバは心。免疫を高めるためには心も強くなければなりません。心のバラの強化ですね。ナチュラルでフレッシュな食べ物は心の健康にもパワーを発揮します。

そして睡眠です。7-8時間の良質な睡眠をとりましょう。ヘッドマッサージと足裏マッサージをしてプラーナヴァータのバランスをとること。心が落ち着いて不安感が払しょくされ、結果として免疫が強化されます。

プラーナヤーマ(呼吸法)もしましょうね。アヌローマヴィローマ(片鼻呼吸法)とブラマリ―プラーナヤーマがおススメ。

第三のスタンバは魂。魂のバラ強化には瞑想です。とりあえず取り組みやすい瞑想にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。マインドフルネス瞑想がやりやすいかも。魂のバラが強まります。

現代科学ではこうした智恵があまり発達していないのかもしれません。だれも教えてくれませんね。アーユルヴェーダはこういう智恵を教えてくれます。

Jiva®マルマ・ハンドトリートメント講座

加藤幸雄先生とアーユルヴェーダ聖典『チャラカ・サンヒター』を読む会 (毎月第1水曜日)

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