神経性無食欲症(拒食症)を改善するアーユルヴェーダ的ホームレメディ

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神経性無食欲症、いわゆる拒食症に苦しむ人は、先進国の思春期~青年期女性の場合でおよそ1%と報告されています。私も拒食症の人から相談を受けることがあります。拒食症は心理的要因が絡む複雑な原因によって起こりますが、家族関係のコミュニケーションに問題があったり、環境変化やストレスを適切に処理できなかったときに発症するケースが多くみられるようです。

本人は体重をコントロールできることに快感を得る一方、食べ物を口にできなくなったことで体力が衰えていることに苦悩したりもします。拒食症から抜け出すための第一歩は、今の状態は正常でないことを認め、医者と改善プランを話しあうことです。心理的な要因に根ざしている拒食症の改善には心理カウンセリングが必要ですが、合わせてアーユルヴェーダのホームレメディ、アーユルヴェディックで健康的な食事法、アーユルヴェディックなライフスタイルも有効です。

アーユルヴェーダは、拒食症の原因はヴァータ、ピッタ、カファの増悪に、恐れ、怒り、ストレスなどの心理的要因が重なったものです。これらが消化の働きを阻害します。その結果、消化器官に毒素(アーマ)が形成され、味覚と食欲を阻害します。味覚と食欲を取り戻すためのホームレメディを実践しましょう。

  • ショウガの絞り汁小さじ1/4、ライムジュース小さじ1/4、岩塩一つまみを混ぜたものを食事の15分前に食べます。これを1日2回。味蕾を刺激して消化を助けます。
  • のどが乾いたら白湯を飲みます。これも消化を助けます。
  • 口の中の粘液を取り除き、味覚受容体の機能を回復させるために、歯磨きのときに舌そうじをします。味覚受容体が働き始めます。
  • ジンジャーパウダー10g、黒コショウ3g、ナガコショウ(ヒハツ)2g、アジュワンパウダー5g、クミンパウダー10g、岩塩10gを混ぜて真空容器に保存します。このミックスパウダー小さじ1を昼食と夕食を食べ始めるときに一緒に食べます。

こうしたホームレメディに加えて、自分の内部に再び力が湧き、拒食症をコントロールできるという自信がつくように次のような行いを実践しましょう。

心を休ませる-ソーシャルメディアが活発な昨今では、だれもが自分の身体イメージに過敏にならざるをえません。ネットから流れてくる有害な情報を遮断することをおススメします。自分を愛し、自分を受け入れ、自分の体の声に耳を傾けることです。キャンドルの光を見つめたり、好きなアロマを楽しんだりすることもストレスを緩和させます。

食事の時間を楽しむ-たとえ食欲がなくても家族と食卓を囲みましょう。そのためには家族のほうも理解を示す必要があります。食べるように無理強いしないこと。拒食症を改善するためには、家族から心理的サポートを得られるという信頼感が必要です。

食べ物と体重以外のことに集中する-心を楽しさで満たしてくれる活動をしましょう。したかったことに挑戦したり、習得したかったスキルを身につけるのでもいいです。そうした活動に気持ちを集中させることで、食べ物や体重のことを考えないようにします。プラスのエネルギーを与えてくれる人とつきあうようにしましょう。

ヨガやプラーナヤーマを実践する-ヨガやプラーナヤーマは、摂食障害をもたらした体と心のアンバランスを回復させる効果的な方法です。ヨガやプラーナヤーマにはストレス、抑うつ感、怒り、不安感を緩和し、心を静め、心を明晰にする力があります。拒食症にはパワンムクターサナ(ガス抜きのポーズ)、ブラーマリプラーナヤーマ(ミツバチの呼吸法)が特におススメ。

こうしたホームレメディを行うことに加えて、アーユルヴェーダ医のコンサルテーションを受けることをおススメします。ジヴァ・アーユルヴェーダのドクターのコンサルテーションを受けることができます。日本語通訳つきです。

ジヴァ・アーユルヴェーダドクターによるオンラインコンサルテーション

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