遺伝子の働きが環境で変わることをアーユルヴェーダは知っていた!

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私の母はがんで亡くなりました。母の父親も同じ部位のがんで亡くなりました。私も同じ部位のがんに罹るリスクは極めて高いと考えられます。ヤバし!です。

しかし、心強いデータもあります。がんに対する遺伝子要因は7-15%くらいだと言われています。遺伝子以外の要因のほうが多いのです。

筑波大学名誉教授だった村上和雄先生(最近、ご逝去されました)は遺伝子研究で有名です。特に心と遺伝子の関係の研究は世界の注目を集めました。その研究によると、人には98%もの眠ったままの遺伝子が存在するとか。それらの遺伝子が目覚めることで人生が変わるというのです。遺伝子のスイッチがオンになるかオフになるかは、心の持ち方や感動の持つ力がかかわるのだそうです。

生化学、医学、薬学などライフサイエンスを中心とする執筆活動を行っている生田哲さんも『遺伝子のスイッチ』という著書のなかで「遺伝子の働きは、食事や運動などの生活習慣やどんな書物を読むか、どんな人とつき合うかなどによって劇的に変わる」と言っています。

私の母と祖父が同じ部位のがんであっても、食事や生活習慣、心の持ち方によって、同じ部位のがんになるとは限らないのです。あとは私の行動次第ということ?

古代のアーユルヴェーダ・リシ(賢者)たちはそのことを知っていたと考えられます。アーユルヴェーダといえば体質論。「あの人ヴァータだよね~」とか「私の上司はピッタだからすぐにキレるの」などの体質話は盛り上がります。こういうアーユルヴェーダの体質話は「プラクリティ」に基づいています。プラクリティは生まれたときに決まる体質です。プラクリティは両親の遺伝子と妊娠中のお母さんの食事や生活習慣、感情などによって決まるとされています。

しかし、ドーシャの状態は食事や生活習慣によって日々変化します。プラクリティとは異なるドーシャの状態になるのです。心のあり方・感情も大きく影響します。心がサットヴァ優勢か、ラジャス優勢か、はたまたタマス優勢かによってドーシャの現れ方が違ってきます。

これって、遺伝子がオンになったりオフになったりする仕組みと同じじゃないの?このスイッチを研究するのが「エピジェネティクス」という学問分野ですが、アーユルヴェーダは昔からこのことを知っていたのです。サトヴィックなものを食べる、運動をする、質のよい睡眠をとる、笑う、瞑想をする、ヨガをする、プラーナヤーマをする、サトヴィックな人々を集う、などはすべて良い遺伝子スイッチをオンにする行いなのです。

写真の食事は当校ベーシックコースのサトヴィックランチです。小澤一美さんが作ってくれました。

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