温かくなり始める今の季節の食事には苦味を加える

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季節は規則正しくやってきます。人間はコロナであたふたしていますが、季節はそんなことには動じず、堂々とやってきます。人間の体は季節のリズムに共鳴し、自然の変化から影響を受けます。

温かくなり始める今は水の季節です。水が自然のなかに溢れてきます。私たちの体にも水が増えていきます。体は正直です。私の場合は朝起きるとまぶたや手がむくみます。少しのむくみなのですぐに消えますが、春以外の季節にむくむことはありません。以前は脚もむくみましたが、毎朝ヨガをするようになってからは脚のむくみはなくなりました。ヴァータ体質の人は春であってもむくむことはないかと思いますが、もともとカファ体質の私は春に体内の水がたまるのです。

初春の食事には苦味を若干多めにとりいれましょう。先日の当校の「アーユルヴェーダ栄養学コース」ではカファを整える食事をつくりました。野菜と豆を中心とした食事です。野菜は苦味、豆は渋味です。どちらも水を取り除く味です。

スープはひよこ豆、レンティル、大麦、小松菜、芽キャベツ、スナップエンドウを使いました。ショウガ、ターメリック、フェヌグリーク、シナモン、トリカトゥなど、温性でカファを減らすスパイスを少量ずつ使いました。インドのスープではありませんが、スパイスを使うとインド料理に見えてしまいますね。

ブロッコリーの上にのっているドレッシングは人参とショウガでつくってものです。美味しいです。ショウガはたっぷり。体が温まり水分をとってくれます。ハチミツも使っています。ハチミツはカファを減らす唯一の甘味料です。

奥にみえる茶色のものは「アップルシチュー」です。りんごをカルダモン、シナモン、クローブなどの温性でカファを減らすスパイスを加えて煮たもの。出来上がって温度が下がってからハチミツを加えています。りんごは渋味なのでカファを減らし、ハチミツも同様。

カファのバランスをとる食事はジミになりがちですが、こういう食事はジミではありませんよね。美味しくて楽しいカファ食です。

アーユルヴェディックな食事は美味しいのです。

★アーユルヴェーダ栄養学専門家コース

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