「コロナ禍で受診控えた人の7割が持病あっても体調悪化せず」を考える

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朝日新聞ネット版にこんな記事が出ていました。健康保険組合連合会が20代から70代の人にアンケート調査をしました。持病をもっている3500人のうち865人(24.7%)が4月から5月にかけて通院の頻度を少なくしたり、取りやめたりして受診を控えていました。

しかし、受診抑制をした持病のある人の69.4%は「体調が悪くなったとは感じない」と回答。「体調が回復した」と回答した人も7.3%いました。「体調が少し悪くなったと感じる」と回答した人は10.7%、「体調がとても悪くなったと感じる」と答えた人は1.5%でした。合わせても12.2%にとどまっています。へえ~意外!受診を控えることで持病の悪化が懸念されていたのですから、人間の強さはすごいですね。

そこで思い出すのが財政破綻した北海道の夕張市です。財政が破綻したことで市内に病院がなくなり、診療所しか残りませんでした。ところが夕張市では、日本人の三大死因であるがん、心臓病、肺炎で亡くなる人が減り、多くのお年寄りが老衰で亡くなるようになったというのです。高齢者1人当たりの年間医療費も80万円から70万円に減ったのだとか。

私も歯科の定期健診を控えています。歯科医院のコロナ対策はバッチリだと言われていますが、当面行く気にはなれません。定期健診に行かない以上、セルフケアをしなければなりません。コロナ前はオイルうがいを毎日するのが苦手だったのですが、今は毎日しています。タングスクレーパーでの舌そうじは1日2回。ターメリックうがいは夜の歯磨き時と電車を使用した外出の帰宅時。私の歯は茶しぶがつきやすい質らしく、しぶをとってもらうことも定期健診の目的の1つでした。しかし健診にいかないのですから自分でなんとかしなければなりません。生徒さんからいただいたインドの歯磨き粉(文字どおりスパイスの粉)の効果は絶大。しぶがばっちり取れます。それにしても大変な時代です。

病院の在り方ってなんなのでしょう。病院は病気の治療によって収益を上げるビジネスモデル。病人が増えれば増えるほど儲かるビジネスモデルです。病院は大切な場所なのですが、受診を控えても病気が悪化しない人が多いという記事を読むと、従来の病院ビジネスを再考する必要があると思わざるを得ません。

アーユルヴェーダは、病人の病気を治す治療モデルでもありますが、一方で予防ビジネスモデルでもあります。より重要なのは予防医療だと思います。これからの医療は予防が一層重要になるだろうと思います。病気の治療に要するエネルギーよりも、病気の予防に要するエネルギーのほうが少なくて済むはずです。コロナを期に予防医療が一層重視されるようになるだろうと思います。アーユルヴェーダの時代です。

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