すべての病気はカルマによって起きる

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2回シリーズでドクター・パルタップの「スピリチュアル・ヒーリング」ウェビナーがありました。いや~、おもしろかった!アーユルヴェーダにおけるスピリチュアル・ヒーリングは「ダイヴァヴィパッシャラーヤ・チキッツァ」といいます。ダイヴァヴィパッシャラーヤについての講座はあまり多くはありません。今回のウェビナーはそんな貴重な講座でした。

ダイヴァヴィパッシャラーヤの主な目的は、前世のカルマを理解し、それによる影響を軽減することです。あくまでも「軽減」なんですね。カルマを「なかったことにする」ことはできないそうです。

カルマとは「行い、行為」という意味。カルマというと、人を殺すなどのおどろおどろしい悪い行いといったイメージがありますが、そんなことはなく、行いのすべてがカルマです。仏教ではカルマのことを「業」といいます。「業」もなにか暗くて重いイメージがありますが、これも「行為、所作、意志による身心の活動」という意味に過ぎません。だから、カルマは悪い行いだけでなく、良い行いも含まれます。

要するに、私たちが毎日行っている行為は全部カルマです。なにも行為をしない人はだれもいないでしょう。どんなに引きこもっている人でもなにがしかの行為を行っています。毎日の食事、毎日の睡眠、毎日の排泄、心の中の怒り、ネットゲームに夢中になる、悪口、人助け、遅い時間の起床・・・すべてがカルマです。

自分がつくったカルマは消すことができません。前世でつくったカルマは現世に引き継がれているし、現世でつくったカルマは来世に引き継がれます。カルマが入ったバッグは決して失われることがないのだそうです(コワ)。不滅の魂(アートマ)とともにカルマの鞄も新しい体に引き継がれます。

アーユルヴェーダは、病気の根本原因の一つはプラッギャーパラーダにあるといいます。「知性の誤り」ですね。知性が正しく働かなくなったために、ついついやってしまう間違った行い(カルマ)が病気をつくるのです。正しくない食事、正しくない生活習慣、正しくない思考が病気を生み出します。つまり間違ったカルマが病気を生み出すのです。子供のときから特定の内臓が弱いというのは前世のカルマによるのかもしれませんし、働きすぎて脳梗塞を起こしたというのは現世のカルカによるのかもしれません。

では、カルマによって病気がつくられるのなら、アーユルヴェーダには意味がないのか。いいえ、そんなことはありません。アーユルヴェーダはカルマの影響に対する理解を促し、カルマの影響を軽減してくれます。だからこそ、アーユルヴェーダはドーシャの影響やダートゥの働きや心の影響について教えてくれているのです。

アーユルヴェーダを学べば学ぶほど、その奥深さに感銘を受けます。今こそアーユルヴェーダを学ぶ時です。

ジヴァ・ジャパン・アーユルヴェーダスクール2021年1月-6月期本コース受講生を募集

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