秋風が少し吹いてきたとはいえ夏真っ盛り。ピッタの季節です。真夏にはだれでもピッタが増加します。ピッタは火の質であり、太陽の熱が私たちの体内の火と熱を増加させます。いくらAI時代だヴァーチャル世界だといっても、私たちの体の細胞は宇宙の法則に支配されています。
すでにピッタ性不調(消化不良、胃痛、胃酸過多など)を訴えている人もいますが、一般には暑い盛りの時期にはピッタは体内で静かに増悪していきます。まだ不調が表面化していません。しかし秋の涼しさが感じられるようになると、増悪しているピッタが表面化してきます。涼しくなるころに食中毒が出やすくなるのと同じように、涼しくなるころにピッタ性の不調が出やすくなります。暑さの終盤にさしかかっている今のうちにピッタのバランスを整えておきましょう。
ピッタのバランスをとるのは何といっても食べ物です。ピッタにはキュウリが一番おススメですが、いまはゴーヤも盛りです。近くのお店に大きなツヤツヤのゴーヤをみかけました。これを使おう!
ゴーヤはピッタを減らしてくれます。夏がゴーヤの旬なので日本では冷性の植物と考えられているかもしれませんが、インドでは温性に分類されています。ゴーヤは「温性なのにピッタを整える」のが特徴です。オフィスや寝室の冷房で体を冷やしたくない人にはゴーヤは最適です。
昨日の我が家の夕食で作ったのは「ゴーヤのドライサブジ」です。サブジとはスパイスを使った炒め煮のことですが、これはドライなので水分はありません。夏の夕食にピッタリです。
材料(2人分)
ゴーヤ(一人あたりカップ1杯前後が目安)
ショウガ一片
マスタードシード小さじ1/4(ピッタが増えていると自覚している人は不要)
クミンシード小さじ1/2
コリアンダーパウダー小さじ1/2
ターメリックパウダー小さじ1/2
マンゴパウダー小さじ1/2(任意。あったほうが美味しい)
塩適宜
作り方
- ゴーヤを縦に切り、タネをとる。白いワタは残す。日本ではワタが苦いと言われていますが、インドでは残します。3ミリ程度の半月切りにします。
- コリアンダーパウダー、ターメリックパウダー、マンゴパウダーは50㏄程度の水を加えて混ぜておきます。
- フライパンにオリーブオイルを適宜入れ、温まったらマスタードシードを加えます。パチパチはぜてきたらクミンシードを入れます。クミンが色づいてきたら、ショウガのみじん切りを加えて炒めます。
- ゴーヤを入れてよく炒めます。
- しんなりしてきたら水を混ぜた残りのスパイスを入れ、塩も入れます。
- 水が蒸発するまで炒めます。
- あればコリアンダーリーフを加えて出来上がり!
ご飯と一緒に食べると美味しい!
ゴーヤはトリドーシックなのでどの体質にも合います。血液を浄化し、血糖値を下げます。加熱すると苦味がほどよい加減になり、いかにも血液をきれいにするって感じです。
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