日本女性が閉経を迎えるのは平均50歳。この閉経をはさんだ前後5年の約10年間が「更年期」と呼ばれます。この時期には女性ホルモンの分泌量が急激に減少するため、いろいろな不調をもたらします。ホットフラッシュ、冷え性、だるさ、倦怠感、めまい、耳鳴り、頭痛、不眠、動悸、肩こり、イライラなど不調は多彩です。
更年期には膣の乾燥も起きやすくなります。ヴァータの増悪と女性ホルモンであるエストロゲンの減少が原因です。膣が乾燥するということは、体全体が乾燥していることを示しています。50歳前後になると、だれでも体が乾燥します。ヴァータ優勢期に入るからです。だから皮膚も頭皮も乾燥します。目も乾燥します。エストロゲンの分泌量の減少は膣の乾燥を促し、膣の粘膜が薄くなり、痛みを感じやすくなります。
アーユルヴェディックな方法で膣の乾燥を防ぎましょう。
セルフ・アビヤンガ
セルフ・アビヤンガを毎日の日課にしましょう。使うオイルは一般にごま油がいいですが、ホットフラッシュがある人はココナッツオイルが適しています。むくみがあって、気持ちが落ち込むような状態のカファ体質の人はマスタードオイルを使うといいです。
アーユルヴェディック・ハーブを摂る
シャタバリ、アロエベラ、甘草(リコリス)を摂りましょう。ジヴァ製シャタバリタブレットはジヴァ・ジャパンで取り扱っています。ご希望の方はジヴァ・ジャパンにご連絡ください。
潤いの補給
潤いの補給は非常に大切です。アビヤンガ(オイルマッサージ)に加えて、白湯を十分に飲みましょう。一日当たり1.5リットルは目指したいものです。甘味のある水分豊富な果物をたっぷり食べましょう。
膣にオイルを補給する
ごま油やギーを使うといいです。オイルはかならず温めてください。手作りタンポンでも市販のタンポンでもいいです。
オジャスを強める
オジャスはつねに強める必要がありますが、更年期には特にオジャスが大切です。オジャスはバイタリティーと輝きを与えてくれます。ギーはオジャスを高めてくれます。日常の食事にギーを取り入れるとよいでしょう。