緊急事態宣言は解除されたものの「新しい生活様式」が国から提示され、この先どのくらい続くかわからないフィジカル・ディスタンスが求められています。ウイルスは正直なもので、人が動けば感染も増えていきます。そのため家に閉じこもった生活がまだ続いているのですが、社会とつながっていたいという人間の気持ちは変わりません。だからZoomミーティングやウェビナーが花盛りです。当校でもZoomで授業をしたり、ウェビナーを開催しています。しかしオンラインでの授業や講座は疲れます。
オンラインでのつながりに人類はまだ慣れていません。ドクター・パルタップが日本で講座を行うとき、私は1日に5時間くらい通訳をしますが、ウェビナーではそんな長時間の通訳はできません。集中力が切れてしまいます。人間にとっては未知の領域だと感じます。ドクター・パルタップはZoom疲れやウェビナー疲れを解消する5つのアーユルヴェーダ的方法を教えてくれました。
ナマステ。
「内側から強く」シリーズへようこそ。
ロックダウンが始まってから人々はステイホームを余儀なくされ、Zoomミーティングやウェビナーや、スマホなどを使った動画閲覧に多くの時間を使うようになりました。しかし、人間は社会的な存在です。直接人と会って交流するほうがより幸福を感じられるのです。人と会って話すほうが感情を伝えられるからです。しかし現在はコンピューターやスマホの小さなスクリーンをみつめるだけです。学校の授業、大学の授業、セミナーだけでなく結婚式もオンラインで行われます。私は最近、Zoomでの結婚披露パーティーに出席しました。その結果、なにが起きるでしょう。Zoom疲れ、ウェビナー疲れです。新しい病気です。ウェビナーに憑りつかれ、モバイル依存になります。
なにが起きるでしょうか。動画の観すぎにより目がドライになります。眼精疲労が起き、首や背中に痛みを感じたりします。全身に疲労を感じます。精神的にはイライラしやすくなったり、不安感の高まり、神経過敏になったりもします。恐怖感や抑うつ感も出てくるでしょう。アーユルヴェーダの観点からみると、身体的にはヴァータドーシャが増悪します。脳内のヴァータが乱れやすくなります。心のレベルでは刺激が過剰になり、ラジャスが増え、それがイライラをもたらします。今日はZoom疲れを解消する5つのアーユルヴェーダ的方法をお伝えします。
１つめ。とてもシンプルです。「アンチヴァータティー」です。1カップの水に対して、生ショウガのスライス2-3枚、クローブ2個、シナモンパウダー一つまみ、カルダモンパウダー一つまみ、リコリス（甘草）パウダー小さじ1/4杯を小鍋に入れて加熱し、沸騰を2-3分続けて火を止めます。このティーを1日2回飲みます。
２つめ。メンタル疲れには、すでに別の動画でお伝えした「ストレスバスターミルク」がおススメです。生アーモンド７個を8時間くらい水につけておき、薄皮をむきます。グラインダーで粗いペースト状にします。小鍋に牛乳カップ１、アーモンドペースト、シナモンパウダー一つまみ、カルダモンパウダー一つまみ、ターメリックパウダー一つまみ、フェンネルパウダー一つまみを入れて加熱します。このストレスバスターミルクを夜寝る前に飲みます。牛乳を望まない人は、水や豆乳やライスミルクなどを代用してください。
３つめ。全身の疲れをとるためには全身のオイルマッサージを毎朝行うことです。太白ごま油でもその他のオイル（ココナツオイルやオリーブオイル）でもいいです。ヘッドマッサージも必須する。Zoom疲れのときには脳が疲労困憊しています。それから鼻にオイルを差すナスヤもしてください。太白ごま油かアーモンドオイルを各鼻に2滴差します。
４つめ。毎朝、運動をしてください。ストレッチ、ヨガ、プラーナヤーマ（呼吸法）などに加えて瞑想もいいです。ジヴァは「ジヴァ・メディテーション」を勧めています。こうした行いは身体的にも精神的にも強さを与えてくれます。
５つめ。良い睡眠をとることです。そのためには就寝前の1時間はすべての刺激を遮断し、スマホや動画をみないことをおススメします。夕方以降はアルコール、カフェイン、その他の刺激物を一切とらないことです。寝る1時間前にはソフトミュージックを聴くのもいいですし、アロマを楽しむ、シャバ―サナをするのもいいです。数分の瞑想もいいです。
この５つの行いを毎日続けると、毎日がフレッシュに感じ、体と心にパワーが蘇り、ウェビナー疲れやZoom疲れ、動画疲れが解消します。健康感と幸福感を得られます。アーユルヴェーダとつながり、体、心、スピリチュアルのレベルでバランスが整う生活を送りましょう。
ナマステ。
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