現在、ドクター・パルタップの「ラサーヤナ・ウェビナー」を開催中です。多くの方に参加していただいています。4日間の講座です。同じ場所を共有し、生徒さんの表情やその場所の空気を感じられるオンサイトの講座が好きですが、オンラインの良いところは世界のどこからも参加できることですね。今回のラサーヤナ・ウェビナーにも海外からの受講者がいます。
このラサーヤナ・ウェビナーの1回目の冒頭に、ドクター・パルタップは受講されている方たちに「なぜ人は健康を望むのか?」と問いかけました。
なぜって言われても困る・・・健康であるほうがいいのに決まっているじゃない。健康じゃなくて病気がちだったら毎日がつらいし。毎日がつらいのはイヤだし。片頭痛は非常につらいものらしいですし、慢性胃潰瘍も気を滅入らせます。明治の文豪、夏目漱石がいつも不機嫌だったのは胃潰瘍のせいともいわれています。腰痛もひざ痛もつらいですよね。ガンということになると、心理的なツラさも相当に大きくなると思います。いまはコロナ感染の心配でしょう。コロナ感染と無縁の人はだれもいません。北極で暮らしているのならいざ知らず、アマゾンの住民にも感染が広がっています。
病気はいろいろな気づきを与えてくれると言うものの、健康であるほうがいいとたいていの人は思っています。実際、インド占星術を受けている人はほぼ100%が「将来かかりやい病気とその予防方法を教えてください」と聞きます。
「なぜ人は健康を望むのか?」というドクター・パルタップの問いに対していろいろな意見がでました。
―この世に生まれたミッションを遂行するため
―魂が不滅なように、体も不滅でないと納得できない
―人間は「私は体」だと思い込んでいる。もし「私は魂」であることを理解していれば、必ずしも体の健康にこだわる必要はないのではないか
う~ん。みなさん奥深い意見。
ドクター・パルタップの答えはヴェーダ的でした。
●「人間は身体ではなく魂である」ことを理解するためには健康でなければなりません。不健康だとこれを理解できません。
●この世を生きる目的は4つあります。①ダルマ(規律)、②アルタ(ダルマを遂行するために必要な経済的豊かさ)、③カーマ(愉しみ、健康的でポジティブな欲望)、④モクシャ(解脱)です。これを遂行するには健康が必要です。
●人生が短ければ、働いて家族を養うこと精一杯。それで時間が尽きてしまいます。しかし、人間として生まれたからにはそれ以上のことをしなければなりません。人生のより高い目的に到達することです。つまり神とつながることです。この目的を達成するためには長寿でなければならない。長寿を得るためには健康が必要です。
ああ、アーユルヴェーダは奥が深い。喉が痛くなったら塩とターメリックでうがいをするという智恵もアーユルヴェーダ。哲学を考えるのもアーユルヴェーダです。その幅の広さと奥行きの深さがアーユルヴェーダの素晴らしさです。
いまこそアーユルヴェーダを学ぶときです。
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