最近、バスティ(アーユルヴェーダの浣腸療法)の話をお伝えしています。
バスティには2種類あって、オイルで浣腸するのは腸管から細胞を滋養することが目的、ノンオイルの浣腸は過剰なドーシャや毒素を排出するデトックス目的です。
私はインドのジヴァグラムでオイル浣腸を受けてきて、「日本に帰ってからもクリニックでバスティを続けなさい」と言われて、トリファラギーをもたせてくれました。
しかし、日本でアーユルヴェーダのバスティ療法をしてくれるクリニックはほとんどありません。東京で私が知っているのはわずか2か所です。
パンチャカルマができるクリニックを育てたいとつくづく思います。
今日の話はバスティのことではなく、腸の汚れについてです。
腸の汚れは万病のもとです。体の病気の原因にもなるし、心の病気の原因にもなります。
「脳腸相関」という言葉が広く知られるようになっていることからも、腸の大切さが認識され始めていることがわかります。
腸の汚れは、食べた物が完全に消化されないことや、食べたものの質がよくないことに原因があります。
アーユルヴェーダを知っている人なら、この点は理解していると思います。
加えて理解しなければならないことがあります。
腸の汚れの元はどこかということです。
腸の汚れの元は口腔です。
免疫が低下したり、砂糖を食べ過ぎたり、口腔ケアを疎かにすると、口の中にいろいろな雑菌が繁殖します。
常在菌であっても数が増えると悪さをします。
それが消化器系に悪影響を及ぼします。
腸の汚れの解消はお口ケアから始めなければなりません。
アーユルヴェーダには素晴らしい口腔ケア法があります。
タングスクレーパーによる舌そうじとガンドゥーシャ(オイルうがい)です。
ガンドゥーシャがむずかしい高齢者には、ガーゼにゴマ油を塗って口腔内を拭くのでもよいです。
消化器の最終である腸管ケアはバスティですね。
アーユルヴェーダに消化器の入り口(口腔)と出口(腸管)のケアがあることは素晴らしいことです。
口の中の雑菌はどの程度かを知る目安があります。
朝、歯磨きもうがいもしない状態で、水を目いっぱい入れたグラスに唾液を入れます。
唾液がすぐに散ったら雑菌は少ない。
唾液が散らないでグラスの中間地点まで下りていき、そこで散ったら雑菌量はまぁまぁ多い。
グラスの底まで唾液が散らないまま降りていったら口腔内はかなり汚れている。
だそうです。
昔、ある栄養療法で習いました。
ヤバい!と思った方はタングスクレーピングとガンドゥーシャを毎日してください。
それと、ヨーグルトうがい。
砂糖が入っていないプレーンヨーグルトを水で希釈して、寝る前にそれでうがいをします。
水ですすがず、そのままの状態で就寝します。
お試しを。
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