アーユルヴェーダは「人間は体、心、感覚器官、魂(アートマ)でできている」と説いています。
現代の学校教育では、この視点から人間の存在を考える機会はあまりありません。
アーユルヴェーダを含むヴェーダ哲学の人間に対する認識には抜かりがありません。
人間が病気になるということは、体、心、感覚器官のどこかが不具合になるということです。
体が不調になれば心にも影響するし、心が不調になれば体にも影響します。
感覚器官の間違った使い方(Asatmyendriyartha samyoga)は体にも心にも影響します。
中東での不幸な出来事の映像をつねに見ていると、過剰な視覚情報が心を重くします。
スマホの見過ぎはヴァータとピッタを増悪させますね。
魂(アートマ)は病気にはならないと言われていますが、エネルギーが不足することはあります。
アーユルヴェーダの病気治療も健康維持も、その方法はオイルトリートメントだけではなく、生薬だけでもなく、体と心とアートマを癒す総合的な取り組みを行います。
茶の湯のような総合芸術に似ています。
Jiva Ayurvedaが運営するジヴァグラムは、まさに総合ヒーリングの場所です。
私は毎朝7時半から始まる「ホーマセラピー」が好きです。火(アグニ)に乾燥させた牛のフンをくべてマントラを唱える行事です。このシンプルな行いは心とアートマにエネルギーを与えてくれます。
ホーマはジヴァグラムの敷地内にあるクリシュナ寺院の前に行われます。クリシュナの神像に挨拶するだけでもアートマにエネルギーを与えてくれます。
ヨーガも体と心にエネルギーを与えてくれます。アーサナが上手にできるかどうは問題ではなく、心から雑念を払って身体の動きに心を集中させること自体にヒーリング効果があるのです。
そして食事は体のダートゥを滋養してくれます。
こうしたヒーリングの取り組みがあればこそ、パンチャカルマ(オイルトリートメント)の効果が十二分に現れるのだと思います。
アーユルヴェーダは病気治療と健康維持の総合ヒーリングプログラムなのです。
★Dr.パルタップ・チョハン・ウェビナー★病気予防と健康アップのためのアーユルヴェーダ食ルール(12/2, 12/9)
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