当校の「アーユルヴェーダ・ベーシックコース」対面クラスにはランチがついています。
いつも小澤一美さんが作ってくれていて、毎回、大満足のアーユルヴェディックランチを楽しんでいます。
今月のベーシックランチは夏バージョン。①トウモロコシごはん、②ゴーヤのスパイス炒め、③大根のアチャール、④トマトのはちみつ・ショウガ和え、⑤ひよこ豆粉のラドゥー。ラドゥーは愛嬌の顔型ですよ。
一美さんのトウモロコシごはんはいつも絶品です。ギーの香りがして体の熱をとってくれます。
さて、質問!
アーユルヴェーダは、このランチを何から食べ始めて、何で食べ終えるといいと言っているでしょうか。
懐石料理を別にすれば、日本の食事の方法は、こっちのおかずを食べたらあっちのおかずを食べて、汁物を飲んで、ご飯もたべて、またこっちのおかずを食べるという「三角食べ」が習慣です。
数年前には、一つのおかずを食べ終えたら次のおかずに移るという「一皿食べ」が、良くない食べ方として話題になりました。
さらに、日本の食事の食べ方として、口の中でご飯とおかずを混ぜ合わせるのが特徴です。日常の食事の中でそんなことを意識していませんが、栄養学者の佐々木敏さんによると、日本の「口の中でご飯とおかずを混ぜ合わせる」習慣は世界でも少数派だそうです。
そういうわけなので、アーユルヴェーダランチも日本人は「三角食べ」をしているのですが、アーユルヴェーダの食ルールからみて、写真のランチを「何から食べ始めて、何で食べ終えたらいいか」というのが質問です。
ちょっと考えてみてください。
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アーユルヴェーダは、さまざまな病気を引き起こす悪い食べ方が18あると言っています。この18種類の悪い食べ方の総称を「ヴィルッダ・アハラ Viruddha Ahara」といいます。
そのなかに「適さない食べる順番」があります。
それによりますと、「甘味のもので食事を終えてはならない。苦味・辛味のもので食事を始めてはならない」とされています。
私たちは欧米の食習慣の影響からスイーツで食事を終えます。食事の最後にスイーツを食べるのは楽しみでもあります。だから、生徒さんも私もひよこ豆粉のラドゥーを最後に食べました。
しかし、アーユルヴェーダではダメなのです。甘味のものは食事の最初に食べるべきと言われています。アグニ(消化の火)が強いうちに、消化しにくい重いものを食べたほうがよいというのがアーユルヴェーダの考え方です。甘味はカファです。
辛味と酸味はピッタです。甘味の次に食べるとよいと考えられています。
食事の最後は苦味で締めた方がいいとアーユルヴェーダは考えます。苦味を食べると、そこで食欲は静まると考えられています。苦味はカファです。
つまり、食べる順番はカファ→ピッタ→ヴァータの順なのです。
ということは、写真のランチの最後にはゴーヤを食べるといいのです。日本の食習慣は「三角食べ」なので、途中でゴーヤを食べてもいいのですが、最後まで1-2切れ残しておいてそれで食事を締めるといいのですね。
アーユルヴェーダルールに従って食べたいなら、スイーツは最初ですよ。
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