暑くなり始めた6月、ピッタ優勢のある方から相談がありました。
長い間ヘナで髪を染めていてなにも問題がなかったのに、ここ3-4回はヘナで染めた直後に頬に発疹が出るようになったというのです。肌のトラブルはピッタによるものです。この方はピッタ優勢なので、なんらかの要因でヘナが悪さをして肌トラブルを起こしていることをご本人も私も推測しました。
いままでと同じヘナ商品だというのですが、原材料にいままでなかった成分が含まれるようになったのではないかと私は疑いました。ヘナしか使われていないとご本人は言っていましたが、送られてきた写真をみると、染めた髪の色はそれほど赤くないので、インディゴや化学成分が入っているのではないかと思ったのです。
ヘナだけだと髪の色はオレンジ色になります。もしそうなら、インディゴが悪いというのではなく、この人にとってインディゴが合わない可能性があります。調べてみると、この方は言いました。
それからしばらくして、ご本人に会う機会がありました。彼女は「発疹の原因は缶詰だったと思う」と言うのです。おうちにあった缶詰類を食べ続けていたのだそうです。それが原因かもしれないと気づいて、食べるのをやめたら発疹は出なくなったと言いました。
消化と代謝をコントロールしているピッタは、食べ物の影響をすぐに受けるのです。
酷暑のこの夏、だれしもピッタが増えます。ピッタを増やさないような食事を心がけなければなりません。辛味や酸味のものを過剰に摂り続けるとピッタが増悪して肌トラブルや消化器の不調を起こしやすくなります。
我が家の夏の朝食はスイカが定番です。スイカはピッタのバランスをとる最強の食べ物です。
スイカには、スーパーアミノ酸とも呼ばれるシトルリンが含まれています。その効能は、持久力UP、疲労回復、むくみ解消、冷え性改善、アンチエイジングなどいいことだらけなのです。スイカを食べると一気に元気になりますよね。
みなさんは、スイカの皮と赤い果肉の間にある白い部分をどうされていますか。捨てている人が多いのではないでしょうか。
あの白い部分を捨てるのはモッタイナイ!
白い部分のシトルリン含有量は赤い果肉の2倍なのでそうです。
というわけで、我が家では白い部分を夕食に活用しています。
白い部分は塩と相性がいいので、塩もみして水を絞ると美味しくなります。
写真はキュウリ、スイカの白い部分、カブ、ミョウガを塩もみして、はちみつレモンで香をつけたもの。美味しい!
ミョウガは塩もみせず、ほかの野菜を塩もみして水を絞ってから加えました。キュウリもピッタを鎮める強力野菜です。
夏はウリ科の野菜が多いですね。キュウリ、スイカ、カボチャ、ズッキーニ、メロン、ゴーヤ、トウガンなど。黄色のカボチャは温性ですが、ウリ科の多くの野菜は冷性です。夏には必須です。
ゴーヤの効力(ヴィールヤ)はアーユルヴェーダでは温性でも冷性でもない、漢方で言うところの「平性」と考えられています。アーユルヴェーダでは「Ahima」といいます。温性でも冷性でもなく、かつピッタを増やさない優れモノです。
★インド・ジヴァグラムでアーユルヴェーダを学び体験する(10/21ー10/28)
★Swastha Program~アーユルヴェーダと現代ヘルスサイエンスの統合
★アーユルヴェディック栄養学コース