チャラカサンヒターに述べられている内因性と外因性の病気について考えてみた

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昨日、加藤幸雄先生の「チャラカ・サンヒター講座」があり、1巻20章に入りました。この講座は2019年2月から月イチのペースで続いています。

加藤幸雄先生とチャラカ・サンヒターを読む会

1巻19章の最後から20章にかけて内因性の病気と外因性の病気が論じられています。

内因性と外因性の漢字をみれば、その意味はおおよそわかりますが、アーユルヴェーダが言っているその意味をちゃんと理解することは大切です。

内因性の病気とは自分の内側に原因がある病気。

チャラカは「すべての内因性の病気は、ヴァータ、ピッタ 、カパ以外のものでおこることはない」と言い切っています。

内因性の病気はすべてドーシャの乱れが原因、と言っているのです。キッパリ潔く!

では、何が3つのドーシャの乱れを引き起こすのでしょうか。

ズバリ、食べ物とライフスタイルです。

「食べ物を変えることはむずかしい!」と多くの人が言います。その通りです。

なぜなら私たちは舌を喜ばせるために食べ物を食べているからです。

脳が欲求している場合もあります。例えば、ビタミンCが足りないと脳は甘いものを欲求します。脳の指令だから体は逆らえません。

その人のドーシャを乱す食べ物を長期的に摂り続けると、ドーシャはアンバランスになります。それが内因性の病気を引き起こすという「サンプラプティ(機序)」です。

一方、外因性の病気は文字通り外部要因によって引き起こされる病気です。

爪、歯牙、転落 、祈祷、黒魔術、呪い、悪霊にとり憑かれること、打撃、突き刺されること、緊縛、縛られる結紮、巻かれ締め付けられる、 圧迫、押しつぶされる、自然災害自然災害などなど。

なんかオドロオドロしいですね。「爪、歯牙」というのは野生の動物でしょうか。

20代の頃、従弟の結婚式で東北に行った時のことです。

歩道にボーっと立っていたら、向こうから全速力で駆けてくる男性2人の姿が視界の片隅にあったのですが、私の意識にのぼりませんでした。

ハッと気がついたときには2人が私に激突し、私の体は吹き飛ばされ、歩道と車道を隔てているコンクリート(なんと言うのでしょうか)の角に頭を思いっきり打ち付けてしまいました。

物を盗んだ少年を警察が追いかけていたのです。その警察が少年を捕まえると同時に私に突進したのでした。

チャラカを読んで思うのですが、その時頭を打ちつけていなければ、もっと頭が良かったかもしれません(笑)。アーユルヴェーダを広めるアイディアももっと湧いていたかもしれません(笑)。

まさに外因性の病気ですね。

古代のアーユルヴェーダ文献にこれほど奥深いことが書かれていたとは、アーユルヴェーダ恐るべし!

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