ドクター・パルタップのコンサルテーション(診察に近い意味です)の通訳として、これまで何百人もの患者さんとお会いしてきました。
ビックリするような出来事もあれば、しみじみと記憶に残る事例もあります。
しみじみと記憶に残るケースの一部をお話します。
その方は、長年の憧れだった某国の大学院に入学しました。その国に憧れ、その国で修士号をとる夢をずっと持ち続けてきました。仕事を辞めて大学院に進んだのです。
夢を叶えるべくワクワクした気持ちで学生生活を始めました。
しかし、現地の人々や環境に馴染めず、やがて食べることもできなくなりました。眠ることもできず、生理も止まりました。現地の心理カウンセラーにかかり、睡眠導入剤なしには睡眠がとれなくなりました。
この方はその国に渡ってから1年8カ月で傷心のまま帰国することになりました。
帰国してから3カ月後にドクター・パルタップのコンサルテーションを受けたのです。
心は傷ついたままでした。
私は通訳しながら「私ならこの人をどうやって慰めようか」と考えていました。
●元気になったら再チャレンジもできますよ
●すでにその国の文化や環境を知ったのですから、2回目は大丈夫ですよ
かなぁ~
ドクター・パルタップはあっさりと「帰国は正しい判断をしましたね」と言いました。
その言葉を聞いたその人は安心したせいか号泣しました。
カタルシスの涙です。カタルシスとは心の浄化のことです。
私はドクター・パルタップのシンプルな応答に驚き、カウンセリングの基本を思い知ったのです。
ドクター・パルタップはこう続けました。
「帰国という正しい判断をした上で、ツライ体験によって今はヴァータが乱れているので、ヴァータのバランスをとる改善方法を教えましょう」
これはアーユルヴェディックカウンセリングの一例です。
ジヴァ・ジャパン・アーユルヴェーダスクールは2023年1月―12月「アーユルヴェディック・カウンセラーコース」の受講者を募集しています。
1年間の履修です。
●アーユルヴェディックカウンセリングコース
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