「最近忙しくてアーユルヴェーダをやっていない」を変える方法

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ある人がこう言いました。

「最近忙しくてアーユルヴェーダをやってないんです」

このせりふ、よく聞きます。

まあねぇ。忙しいとオイルボディマッサージやヨガを毎日するのは大変ですよね。オイルマッサージやヨガはディナチャリヤ(毎日の行い)として日常の生活に組み込まれるべきものですが、「忙しくてそんなことできない」と感じる限りは毎日の習慣にはなっていないということです。私も会社に勤めていたころは「忙しくてそんなことできない」感がありました。私の「毎日の行い」にはなっていなかったのです。

今はこう感じています。ディナチャリヤの実行がむずかしいと感じるのは、「アーユルヴェーダは特殊なもの」という意識が働いているからではないでしょうか。空気が乾燥しているインドでは、肌の乾燥を防ぐために自然にオイルを肌に塗る必要に迫られますが、湿潤な気候の日本では、肌にオイルを塗ることはあまり必要とされていないのかもしれません。オイルマッサージをしたほうが格段に体調がよくなりますが、オイルへの希求が相対的に弱いのかもしれません。

「忙しくてそんなことできない」と感じている人は、忙しくても実行できることから始めましょう。まずは白湯を飲むことから始めるのはどうでしょうか。オフィスにも白湯が出るウォーターサーバーがあるのではありませんか。冷たい飲み物の一部を白湯に代えてみましょう。

タングスクレーパーを使った舌そうじも実行に負担がかかりません。朝、歯磨きをしない人はいないと思います。そのついでに舌そうじをしましょう。負担感ゼロです。

夕方になってエネルギーが切れてきた時には、トランス脂肪酸やアミノ酸等が満載のスナック菓子を食べるかわりに、デーツやナッツをお勧めします。ヴァータが強い人はデーツがおススメ。90%以上のビターチョコを少し食べるのでもいいと思います。これも負担感ゼロ。

仕事から帰宅したら、太白ごま油を小指にとって、耳の穴と鼻の中に塗りましょう。忙しさで増えたヴァータを鎮静し、脳を静めます。負担感はほぼゼロです。

こうした「負担感ゼロ」または「負担感ほぼゼロ」のアーユルヴェディックな行いを習慣化すると体調が改善し、体調が改善するとディナチャリヤへのハードル感が低くなります。

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