皮膚湿疹は厄介です。皮膚病は人間が経験した初めての病気と言われており、それだけ皮膚病を治すことは簡単ではないことを示しています。
現代科学では、皮膚は表皮、真皮、皮下組織の三層から成り立っているとされています。しかしアーユルヴェーダでは、皮膚は七層から成り立っていると言われています。アーユルヴェーダのほうが皮膚構造の分析が深いと言えます。
湿疹はアーユルヴェーダの「Vicharchika(ヴィチャルチカ)」に相当する皮膚疾患です。ピッタとヴァータの増悪が湿疹を引き起こします。免疫システムの崩れが湿疹の要因になっている場合もあります。そのため、湿疹は花粉症や喘息など他のアレルギー疾患と関係しているケースが多くみられます。湿疹が長引けば、皮膚の深い層まで影響し慢性化する可能性があります。
一方、症状が出始めてから迅速に対応すれば、ホームレメディーでも簡単かつ迅速に湿疹が改善することが期待されます。
湿疹の主な症状
皮膚の赤み
皮膚の乾燥・鱗状皮膚
皮膚のザラザラ化・肥厚化
痒み
皮膚の炎症
現代医学では湿疹にステロイド剤を処方することが一般的ですが、あまり効果があるとは言えません。これに対してアーユルヴェーダ的なレメディーはひどい痒みを緩和する効果があります。症状がひどくなると湿疹が治らないケースもありますが、多くの場合、痒みは軽減され、再発防止も期待されます。
湿疹でお悩みの方は下記のアーユルヴェーダ改善法をお試しください。
保湿
まずは皮膚を保湿することが大事。皮膚の乾燥は痒みを強くし、症状を悪化させます。痒みと熱感を緩和するためにはココナッツオイルを患部に塗布することをおススメします。ギーに純粋樟脳を混ぜたものを患部に塗布してもよいです。
ニーム
ニームは苦味と渋味の冷性ハーブ。抗菌作用に優れています。血液中の毒素を排出するので、湿疹を改善するアーユルヴェディック・ホームレメディーに使われるベストなハーブの一つです。痒みにはニームの葉を煎じたニームウォーターで患部を洗浄する方法がいいですし、乾燥した鱗状皮膚にはニームパウダーを水で溶いたペーストを患部に塗ってもいいです。
アロエベラ
皮膚を滋養するアロエベラも湿疹を改善する効果が高いハーブです。外用も内服も効果大。外用としてはアロエベラの果肉を患部に塗ると痒みと熱感が緩和。内服ではアロエベラジュース30 mlを水と一緒に空腹時に飲みます。
多くの場合、湿疹を始めとする皮膚疾患は、心理的および身体的ストレスに関係しています。湿疹を悪化させないためにはストレスを緩和することも大事です。
皮膚疾患がなかなか治らない方はジヴァ・アーユルヴェーダのドクターのコンサルテーションを受けることをおススメします。
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