アーユルヴェーダをホームレメディに限定するのはもったいない

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1週間前、昼食を用意して、食べて、後片付けをしていたとき、突然右手の親指にチクッと痛みを感じました。まるでトゲが刺さったような感じ。そんなわけないだろうと思っていたら、親指の他の場所もチクッと痛いのです。翌日も痛みは消えません。それどころがチクッとした痛みは親指以外にも広がり、左手もチクッとし始め、やがて足の裏にも感じるようになりました。手のひらをよくみると、小さな水泡ができていました。

ウイルスや菌でなければよいのだがと心配になりました。家族に移す可能性があるからです。そこで殺菌作用のあるハーブを数種類使って煎じ液を作りました。ニームパウダー、トゥルシ、ユーカリの葉、クローブを煎じ、煎じ液をスプレー容器に入れて手のひらと足裏に吹きかけることにしました。

一方、いわゆる主婦湿疹かとも思い、ネットで調べると私の症状は「汗疱」と似ていました。近所の皮膚科クリニックを受診すると、やはり汗疱と言われました。汗疱は手のひらや足裏から汗がでないことで起きる湿疹だそうです。手のひらと足裏の組織は同じなので同じ症状が現れるのだそうです。感染ではないそうでこれは安心。

医者からは軟膏と薬用ハンドクリームが処方されました。軟膏はステロイド剤でした。これを使うのはイヤなので、ハンドクリームのみ使うことにしました。汗疱は汗腺のつまりによって起きるとか。汗の運搬を司っている「スヴェーダ・ヴァハ・スロータス」がアーマによってつまっているのでしょう。スヴェーダ・ヴァハ・スロータスの浄化が必要です。ニームタブレットとトリファラを摂ることにしました。今日から摂取を始めたので、効果が出るのは2週間後かな~?それと皮膚疾患には基本ココナッツオイルを塗布します。それにしても主婦湿疹とはトホホ。3月から真面目に主婦をしていて、せっせと水仕事をしているからかしら?(笑)。

が、しかし!

アーユルヴェーダはホームレメディだけではありません。アーユルヴェーダのカバー領域は体だけでなく、心も魂(アートマ)も扱います。

ある生徒さん(仮名山田さん)はヴァータが超優勢です。生まれたときに決まるプラクリティがヴァータ優勢なのか、ヴァータが乱れているのかは個人カウンセリングをしていないのでわかりません。いずれにしても山田さんの特徴はヴァータそのもの。

●食欲にムラ
●食べることに関心がなく、栄養の偏りが顕著
●おなかにガスがたまりやすく、昔から便秘。
●熱中しやすく冷めやすい。
●片時もじっとしていられない。何もしないことが苦手。
●忘れるのが早く
●食事をすると胃が痛くなる

体調不良はこれまで体を労わってこなかったことが原因だと思い、当校ベーシックコースで学んだことを実践することにしました。まずは便秘を改善するために、①白湯を飲む、②消化力をアップするために「アーマバスター」を摂る、③ヴァータを鎮める食材を摂る、④ヨガ・瞑想を行うことを実践しました。その結果、便秘が改善しました。

次は栄養バランスの改善です。これまでは生野菜と豆類しか食べていなかったのを改め、加熱野菜、ムング豆、ご飯をオイルを使って調理し、豆乳から牛乳に変えました。立って食べることを改め、座って食べることに努めました。その結果、疲れにくくなりました。

片頭痛の改善には、プラーナヤーマ(呼吸法)とナスヤ(鼻オイル)を実践しました。好んで行っていた激しい運動を止め、ヨガを始めました。オイルマッサージも取り入れました。結果、風邪をひきにくくなり、体が温かくなり、体と心が統合されるようになったことを感じました。

こうした取り組みにより、必要なものと不必要なものを分類することができるようになりました。心がリラックスできるようになりました。つらいことがあっても「まあ、いいか」と思えるようになりました。山田さんがリラックスできるようになると顔にも現れます。子供たちもリラックスし、家族が一堂に会する機会が増えました。何もしないことを受け入れることができるようになりました。自分が変わると人も変わるのです。

それがアーユルヴェーダです。アーユルヴェーダは病気を治す療法やホームレメディを教えてくれるだけでなく、幸福度もアップしてくれるのです。ドクター・パルタップはいつも「アーユルヴェーダは病気治療だけでもないし、ホームレメディだけでもない」と言います。アートマが愛と光で満たされる行いがアーユルヴェーダです。

写真は昨日のベーシックコース日曜日クラスのランチです。小澤一美さんが調理してくれました。いつもどおり美味しかった!

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